歯科医療コラム

歯の根元が削れている?くさび状欠損の原因とケア方法を歯科衛生士が解説します!

歯科ブログ

2026.10.27

こんにちは!
大阪府箕面市牧落オートバックス前のヨコヤマ歯科の衛生士の政倉です。

「歯の根元がへこんでいる気がする」「冷たいものがしみる」「歯と歯ぐきの境目が削れている」

このような症状に気づいたことはありませんか?

歯の根元が削れている場合、虫歯ではなく「くさび状欠損(楔状欠損)」が関係していることがあります。

くさび状欠損は、強い歯磨きや硬い歯ブラシ、歯ぎしり・食いしばり、酸性の飲食物など、複数の要因が重なって起こると考えられています。

今回は、くさび状欠損の原因や症状、放置するリスク、自然に治るのか、歯科医院での治療法、予防方法について、箕面市のヨコヤマ歯科がわかりやすく解説します。

1. くさび状欠損とは?

くさび状欠損とは、歯と歯ぐきの境目にある歯の根元が、V字型やくさび状に削れてしまう状態です。

虫歯菌だけが原因ではなく、歯磨きによる摩耗、歯ぎしり・食いしばり、酸による影響など、複数の要因が関係していると考えられています。

初期段階では痛みがないことも多く、歯科検診やクリーニングの際に初めて指摘されるケースもあります。

歯の根元が削れているように見えても、虫歯や歯のひび、歯ぐきの下がり、酸によって歯が溶ける酸蝕など、別の原因が隠れている場合があります。自己判断せず、歯科医院で確認してもらうことが大切です。

2. 歯の根元が削れる主な原因

① 力を入れすぎた歯磨き

歯の根元が削れる原因の一つに、強い力での歯磨きがあります。

硬めの歯ブラシを使ったり、歯ブラシを大きく動かしてゴシゴシ磨いたりすると、長い年月をかけて歯の表面が摩耗することがあります。

特に、歯ぐきが下がって露出した歯の根元は、歯の表面よりも傷つきやすいため注意が必要です。

歯磨きの後に歯ぐきがヒリヒリする、歯ブラシの毛先がすぐに開くという方は、磨く力が強すぎる可能性があります。

② 歯ぎしり・食いしばり

歯ぎしりや食いしばりがあると、特定の歯に大きな力がかかることがあります。

こうした力が歯の根元の欠損に関係する場合もありますが、歯ぎしりだけが直接の原因とは限りません。歯磨きの力や噛み合わせ、酸による影響など、複数の要因を確認することが大切です。

朝起きたときに顎が疲れている、歯がしみる、歯の先端がすり減っているといった症状がある場合は、歯ぎしり・食いしばりがないか確認してみましょう。

③ 酸性の飲食物

炭酸飲料、スポーツドリンク、柑橘類、ワインなど、酸性の飲食物を頻繁に摂取する習慣も、歯が削れる要因の一つです。

酸によって歯の表面が一時的に弱くなると、歯磨きなどによる摩耗が進みやすくなることがあります。

酸性の飲み物を少しずつ長時間飲み続ける習慣がある方は、摂取方法を見直してみましょう。

3. くさび状欠損の症状と放置するリスク

くさび状欠損があるからといって、必ずすぐに悪化するわけではありません。

ただし、欠損が進行すると、次のような症状が現れることがあります。

● 冷たい水や風が歯にしみる

● 歯ブラシが当たると痛みを感じる

● 甘いものや酸っぱいものがしみる

● 歯の根元にプラークや食べ物がたまりやすくなる

● 歯の根元がさらに削れ、見た目が気になる

● 欠損が深くなり、歯が折れたり欠けたりするリスクが高まる

歯の内部にある象牙質が露出すると、知覚過敏が起こりやすくなります。

また、しみることを避けて歯磨きが不十分になると、歯の根元にプラークが残り、根元の虫歯や歯ぐきの炎症につながる可能性もあります。

ただし、症状や欠損の大きさによっては、すぐに詰め物をせず、歯磨き方法の見直しや経過観察で対応できる場合もあります。

4. くさび状欠損は自然に治る?

一度削れてしまった歯の形が、自然に元通りになることはありません。

ただし、欠損が小さく、痛みなどの症状がない場合には、必ずしも歯を削ったり詰めたりする必要はありません。

大切なのは、歯の根元が削れた原因を確認し、これ以上進行させないことです。

歯科衛生士は、歯ブラシの当て方や動かし方、使用する歯ブラシや歯磨き剤について、患者さんのお口の状態に合わせてアドバイスします。

「自然に治るまで様子を見よう」と放置するのではなく、歯の根元のへこみや知覚過敏に気づいた段階で、一度歯科医院に相談しましょう。

5. くさび状欠損の治療・対応方法

くさび状欠損への対応は、症状や欠損の大きさ、原因によって異なります。

① 歯磨き方法やセルフケアの見直し

歯磨きの力が強い場合は、歯ブラシの持ち方や当て方を見直します。

歯ブラシは強く握り込まず、ペンを持つように軽く持つと、力を調整しやすくなります。歯と歯ぐきの境目には毛先をやさしく当て、小刻みに動かしましょう。

歯ブラシの硬さや歯磨き剤の種類も、お口の状態に合わせて選ぶことが大切です。

② 知覚過敏に対する処置

冷たいものがしみる場合には、知覚過敏を抑える薬剤を塗布することがあります。

歯を削らずに症状の改善を目指せる方法で、日常の歯磨きや食事がしやすくなることがあります。

知覚過敏用の歯磨き剤を使用する方法もありますが、使い方や選び方については歯科医師・歯科衛生士に相談すると安心です。

ただし、しみる症状の原因が知覚過敏とは限らないため、症状が続く場合や痛みが強い場合は、歯科医院で確認することが必要です。

③ 欠けた部分を補う治療

欠損が大きい場合や、汚れがたまりやすい場合、しみる症状が続く場合には、歯科用の材料で削れた部分を補う治療を検討します。

ただし、すべてのくさび状欠損に詰め物が必要なわけではありません。歯の状態を確認したうえで、治療の必要性を判断します。

④ 噛み合わせや歯ぎしり・食いしばりへの対応

歯ぎしりや食いしばりが疑われる場合は、噛み合わせや歯のすり減り方、顎の状態などを確認します。

必要に応じて、就寝時に使用するマウスピースをご提案することもあります。

ヨコヤマ歯科では、歯の根元だけを見るのではなく、歯ぐきの状態や磨き残し、噛み合わせ、生活習慣なども含めて、お口全体の状態を確認しています。

6. くさび状欠損を予防する方法

くさび状欠損を予防するためには、毎日のセルフケアを見直すことが大切です。

歯磨きの力を弱める

歯ブラシを強く押し当てず、軽い力で小刻みに磨きましょう。歯ブラシの毛先がすぐに開く場合は、力が強すぎるサインかもしれません。

歯ブラシを適切に選ぶ

硬すぎる歯ブラシは、歯や歯ぐきを傷つけることがあります。歯ぐきが下がっている方や知覚過敏がある方は、歯科衛生士に相談し、お口に合った歯ブラシを選びましょう。

歯ぎしり・食いしばりに注意する

日中、無意識に上下の歯を接触させていないか意識してみましょう。食事や会話をしていないときは、上下の歯が少し離れている状態が基本です。

酸性飲食物の摂取方法を見直す

酸性の飲み物を長時間かけて飲み続ける習慣は、歯に負担をかけることがあります。飲む時間を決める、飲食後に水やお茶を飲むなどの工夫を取り入れましょう。

酸性の飲食物を摂取した直後は、歯の表面が弱くなっている可能性があるため、すぐに強く磨かないようにすることも大切です。

定期的に歯科検診とクリーニングを受ける

自分では気づきにくい歯の根元の変化も、定期検診によって早期に発見できる場合があります。

歯科衛生士によるクリーニングでは、普段の歯磨きでは落としにくい汚れを除去しながら、歯磨き方法やセルフケアについて相談できます。

7. まとめ|歯の根元が削れていたら歯科医院へ

くさび状欠損は、虫歯ではないのに歯の根元が削れてしまう状態です。

強い歯磨きや硬い歯ブラシ、酸性飲食物などが関係し、歯ぎしり・食いしばりや噛み合わせの影響も考慮する必要があります。

一度削れた歯は自然には元に戻りませんが、早めに原因を確認し、歯磨き方法や生活習慣を見直すことで、進行を抑えられる可能性があります。

箕面市のヨコヤマ歯科では、歯科衛生士が歯の状態だけでなく、歯ぐきや磨き残し、噛み合わせ、生活習慣なども確認し、お一人おひとりに合ったセルフケアをご提案しています。

「歯の根元がへこんでいる」「冷たいものがしみる」「歯磨きの方法が合っているか不安」など、気になることがある方は、お気軽にご相談ください。

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