乳歯が早く抜けてしまった!「乳歯の早期脱落」が将来の歯並びに与える影響とは?
歯科ブログ
2026.06.15
こんにちは。大阪府箕面市牧落オートバックス前のヨコヤマ歯科、衛生士の横山です。
お子さまの乳歯が通常よりも早く抜けてしまい、不安に感じたことはありませんか?
乳歯は「いずれ抜ける歯」ではありますが、本来の時期よりも早く失われると、お口の成長や永久歯の生え方に大きな影響を与えることがあります。
今回は「乳歯の早期脱落」について、その原因やリスク、歯科医院で行う対応について詳しく解説します。

目次
乳歯の早期脱落とは?
乳歯の早期脱落とは、本来の生え変わり時期より前に乳歯が抜けてしまうことを指します。
一般的に乳歯の生え変わりは6歳頃から始まり、12歳頃まで続きます。
例えば、
- 4歳や5歳で前歯が抜けた
- 奥歯が永久歯の準備ができる前に抜けた
このような場合は早期脱落の可能性があります。
乳歯が早く抜ける原因
① むし歯
最も多い原因の一つです。
むし歯が進行すると歯の根まで感染が広がり、保存が難しくなることがあります。
その結果、抜歯が必要になり、本来よりも早く乳歯を失ってしまいます。
② 外傷(ケガ)
転倒やスポーツ中の衝突などで歯を強くぶつけると、
- 歯が抜ける
- 歯根が折れる
- 歯がグラグラになる
といったことがあります。
特に活発に遊ぶ幼児期から小学校低学年ではよく見られます。

③ 乳歯の根の異常吸収
通常は永久歯が近づくことで乳歯の根が吸収されます。
しかし何らかの原因で早く吸収が進むと、生え変わり時期より前に抜けてしまうことがあります。
④ 歯周組織のトラブル
まれですが、
- 若年性歯周炎
- 全身疾患
などによって歯を支える骨や歯ぐきに問題が起こり、乳歯が早期に脱落することがあります。
乳歯が早く抜けると何が問題なの?
「どうせ永久歯に生え変わるから大丈夫」
と思われがちですが、実は乳歯にはとても大切な役割があります。
永久歯のためのスペースを守る
乳歯は永久歯が正しい位置に生えてくるための“目印”の役割をしています。
乳歯が早く抜けると、周囲の歯が空いたスペースに倒れ込んでしまいます。
すると、
- 永久歯が生える場所がなくなる
- 歯が重なって生える
- 歯並びが乱れる
といった問題が起こりやすくなります。
噛む機能への影響
奥歯が早く抜けると、
- 片側だけで噛む
- 食べにくくなる
- 咀嚼回数が減る
などの影響が出ることがあります。
噛む刺激は顎の成長にも関係するため、長期間放置することはおすすめできません。
発音への影響
前歯が早く抜けると、
- サ行
- タ行
などの発音がしづらくなる場合があります。
成長とともに改善することもありますが、経過観察が必要です。
歯科医院ではどのような対応をするの?
レントゲン検査
まずは永久歯の状態を確認します。
- 永久歯がどこまでできているか
- 生えてくる時期はいつ頃か
- 他に異常がないか
を調べます。
保隙装置(ほげきそうち)

永久歯が生えてくるまで期間が長い場合は、スペースを守るための装置を使用することがあります。
これを「保隙装置」といいます。
保隙装置を使用することで、
- 歯並びの乱れを予防
- 永久歯の萌出スペースを確保
できる可能性があります。
定期的な経過観察
永久歯の生え方は一人ひとり異なります。
定期的に
- レントゲン撮影
- 噛み合わせの確認
- 歯並びのチェック
を行いながら成長を見守ります。
こんな場合は早めに歯科医院へ
次のような場合は早めの受診をおすすめします。
- 乳歯がグラグラしているのに年齢が低い
- むし歯で乳歯を失った
- 転んで歯が抜けた
- 永久歯がなかなか生えてこない
- 歯並びが気になる
乳歯が抜けた後の対応によって、将来の歯並びや噛み合わせが大きく変わることがあります。
まとめ
乳歯の早期脱落は、単に「歯が早く抜けただけ」ではありません。
乳歯には永久歯を正しい位置へ導く大切な役割があります。
早く抜けてしまうと、
- 歯並びの乱れ
- 噛み合わせの問題
- 永久歯の萌出異常
などにつながる可能性があります。
特に奥歯の早期脱落は注意が必要です。
ヨコヤマ歯科では、お子さまの成長に合わせて歯並びやお口の発達を継続的に確認しています。
「乳歯が早く抜けてしまった」「このまま様子を見て大丈夫かな?」と心配な場合は、お気軽にご相談ください。

