マウスピースはどのスポーツをする時につければいい?|安全にプレーするためのポイントを歯科医が解説
歯科ブログ
2025.11.17
こんにちは。箕面市牧落オートバックス前、ヨコヤマ歯科の保育士の岡本です🍀
スポーツ中のケガ予防として重要な役割を果たす「マウスガード(スポーツマウスピース)」。
「どんなスポーツで必要なの?」「学校の体育でもつけたほうがいい?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、接触が多いスポーツや転倒・衝突のリスクがある競技ではマウスガードは必須レベルです。
また競技によっては着用が義務化されているものもあります。
本記事では、歯科医の立場から 「どのスポーツでマウスガードをつけるべきか」 をわかりやすく解説します。

目次
マウスガードをつけるべきスポーツ一覧
スポーツによって、必要性は大きく異なります。
以下は、特にケガのリスクが高く 着用が推奨 or 義務化されている代表的な競技です。
コンタクトスポーツ(義務 or 強く推奨)
格闘技系・相手と直接接触する競技はマウスガード必須です。
- ボクシング(義務)
- キックボクシング(義務)
- 空手(多くの大会で義務)
- 総合格闘技(義務)
- ラグビー(推奨)
- アメリカンフットボール(義務)
- アイスホッケー(義務)
これらの競技は顔面への衝撃が強く、歯の破折・口唇の裂傷・顎骨骨折のリスクが極めて高いため、装着は当然と言えるレベルです。
球技系スポーツでもマウスガードは重要
「接触スポーツじゃないから大丈夫」と思われがちですが、実は球技でもケガが多く報告されています。
ケガのリスクが高いスポーツ
- バスケットボール
- ハンドボール
- サッカー
- フットサル
- 野球
- ソフトボール
特にバスケ・サッカーは、相手の肘が当たる・ヘディングで衝突・転倒時に顔をぶつけるなどのリスクが多く、スポーツ歯学では着用が強く推奨されています。
野球・ソフトでは打球やバットの誤衝突があり、歯を折って来院されるケースは少なくありません。
学校の体育の授業でも必要?
参考サイトにもあるように、
体育の授業レベルの軽い運動であれば義務ではありません。
しかし以下のような場面では装着した方がより安全です。
- バスケ・サッカーの授業
- 器械体操(転倒リスク)
- 運動会の競技(ぶつかりやすい)
- 自転車での活動(校外学習)
体育は「軽くやるだけ」とはいえ、ケガの多くは偶発的な衝突や転倒で起こります。
特に矯正装置が入っているお子さまは、口腔内を切りやすいため装着が安全です。
マウスガードをつけるメリット
歯の破折・脱落を防ぐ
スポーツ中の外傷の多くが“歯の折れや欠け”です。
マウスガードは衝撃を吸収し、歯や歯根へのダメージを軽減します。
唇・舌・頬のケガを防ぐ
転倒したときに唇を歯で切ってしまう事故は非常に多いですが、マウスガードで防げます。
顎関節への衝撃を減らす
噛みしめによる顎関節の負担も軽減でき、パフォーマンス向上につながるとの報告もあります。
集中力アップにつながる
フィットしたマウスガードは呼吸や会話の邪魔にならず、プレーの集中度が上がる選手が多いです。
市販のマウスピースと歯科医院の違い
市販(熱湯で軟化させて噛むタイプ)
- 手軽だが口の型に正確には合わない
- 外れやすい
- 厚みが不均一
- 呼吸や会話がしづらいことも
歯科医院のカスタムマウスガード
- 専用の型取りでジャストフィット
- 呼吸・会話・発声がしやすい
- 外れにくく安全性が高い
- 衝撃吸収力が高い
- スポーツや学年に合わせたデザイン調整も可能
競技者だけでなく、部活動・ジュニアアスリートにも歯科医院のものが圧倒的におすすめです。
まとめ:スポーツを安全に楽しむためにマウスガードは必須
マウスガードは「危険なスポーツだから必要」ではなく「ケガを防ぐために全ての運動で役立つ」ものです。
特に以下に当てはまる場合は、装着を強くおすすめします。
- 接触の多いスポーツをする
- 球技で相手と接触する可能性がある
- 矯正中で口内をケガしやすい
- 本気でスポーツに取り組むお子さま
安全にスポーツを楽しむために、ぜひ一度ご相談ください。
ヨコヤマ歯科ではスポーツ用マウスガードの作製・調整も行っています。
気になる方はお気軽にお問い合わせください。

