歯を失う原因TOP3。むし歯、歯周病の次に多いのは?
2023.08.25
こんにちは、箕面市牧落のヨコヤマ歯科です。
本日は歯を失う原因についてお話しします。
歯を失う主な原因としては「むし歯」「歯周病」「破折」
これらがありますが一番多く歯を失う原因になっているのはどれでしょうか?
正解は
1位 歯周病
2位 むし歯
3位 歯の破折(歯が割れる、欠けるなど)
と歯周病が1位なんです!
ひとつひとつ詳しくみていきましょう。
1位 歯周病
歯周病は30代を越えると発症リスクがあがっていく病気で
国民の80%もがかかっているといわれる国民病です。
なんと2001年には「世界で最も蔓延した感染症」として
ギネス世界記録に認定されたんです。
歯周病は歯周病菌によるお口の中の感染症ですが
むし歯と違い症状が出てこない点が厄介な病です。
歯周病になると症状がないうちに歯肉の中で細菌が繁殖し歯肉から出血が出たり
進行すると歯を支える骨を溶かして歯がグラグラの状態になってしまいます。
歯周病の最大の予防はブラッシングです
ご家庭での丁寧なブラッシングはもちろんのこと、ご家庭でのケアで取りきれない汚れは歯科医院で衛生士さんに除去してもらいましょう。
汚れが蓄積して歯石になった場合は歯ブラシでは取れないので歯科医院を受診されてください。
健康な歯肉
歯周病にかかった歯肉
歯周病が進行した歯肉
2位 むし歯
第2位はむし歯です。1位だと思っている人も沢山いたのではないでしょうか?
むし歯が原因で抜歯になる場合は、かなり進行していてかつ神経を取られている歯の場合が多いです。
むし歯もむし歯菌が原因で起きる感染症です。
むし歯になると初期のうちは歯の神経があるのでしみる、痛む等の症状がありますが
進行して歯の神経を取られるとなかなか痛みを感じなくなります。
また治療した歯は未治療の歯に比べて汚れやすくむし歯の再発リスクも高くなります。
一本の歯は何回も治療できません。むし歯治療を繰り返すうちに歯の量がどんどん減っていき最終的には歯を残すのが難しくなり抜歯にいたります。
むし歯予防の一番の対策は食生活の改善です。
もちろんしっかりブラッシングをすることも大切ですが、お食事(特に間食)を食べるタイミングをコントロールしたり、甘い飲み物を制限するといった行動で確実にむし歯のリスクを下げられます。
またむし歯は症状がでてしまわないうちに早めに治療することも大切です。
定期的にレントゲンを撮って、むし歯がないか、進行してないかなどチェックしてもらいましょう。
健康な歯
進行して神経まで細菌が侵入したむし歯
抜歯が必要な状態になったむし歯
3位 歯の破折
歯の破折も抜歯にいたる原因として多くを占めます。
とくに神経をとられた歯は強度が劣るので歯にヒビが入る確率があがります。
また歯に問題がなかったとしても歯軋りや食いしばりなどの強い力が歯に加わることも
歯にヒビが入る大きな原因となります。
歯軋り、食いしばりの力はとても大きく体重の2倍、3倍の力が歯に加わるともいわれています。
まれではありますが、すごくきれいな歯が食いしばりによりパキッと真っ二つに割れてしまうこともあります。そうなってしまうと抜歯以外の選択肢はありません。
このような力によるトラブルに関してもしっかり対策が必要です。
具体的な対応策としては夜間に歯を守るためのマウスピースを入れることをおすすめします。着用する違和感を感じる方もいらっしゃいますが
歯を悪い力から守ってくれる装置ですので是非使用されてください。