歯科医療コラム

虫歯の進行について早期発見が鍵になる。初期むし歯から重症なむし歯までを徹底解説します

歯科ブログ

2025.07.27

こんにちは、箕面市牧落オートバックス前のヨコヤマ歯科の政倉です。

「虫歯」と聞くと、痛みがあって黒くなっているイメージがあるかもしれませんが、実はその前にもいくつかの段階があることをご存知ですか?
むし歯🟰痛いのイメージがあるかもしれませんが、症状を感じ頃にはだいぶと進行してしまってるのです。

むし歯は時間とともに進行する病気

虫歯は進行の程度によって、C0(初期)からC4(重度)までの5段階に分類され、それぞれに応じた治療法が必要となります。

初期の段階では、削らずに経過観察や予防で治せるケースもありますが、進行してしまうと治療も大がかりになり、歯の寿命にも大きく関わってきます。

この記事では、それぞれの段階でどのような症状があり、どのような治療が必要になるのかをわかりやすくご紹介します。

虫歯の進行段階(C0〜C4)とそれぞれの特徴

C0:ごく初期の虫歯(初期う蝕)

特徴:歯の表面(エナメル質)に白く濁ったような斑点が現れます。まだ穴はあいておらず、痛みやしみるといった症状もありません。

原因:お口の中が酸性に傾き、歯の表面のミネラルが溶け出している状態(脱灰)です。

治療法:この段階であれば、フッ素塗布や適切なブラッシングで再石灰化が期待でき、削らずに治すことも可能です。

C1:エナメル質に限局した虫歯

特徴:歯の表面のエナメル質に小さな黒い点や溝が見られます。

症状:まだ痛みはないことが多いですが、歯科医による検査で発見されることが一般的です。

治療法:虫歯の部分を最小限に削り、コンポジットレジン(歯科用の白い樹脂)で詰める処置を行います。

ポイント:この段階での治療は、歯へのダメージが少なく、比較的短時間で済むことが多いです。

C2:象牙質に達した虫歯

特徴:虫歯がエナメル質の内側にある象牙質まで達した状態です。

症状:冷たいものや甘いものがしみることが多くなります。

治療法:虫歯を削り取り、インレー(詰め物)やクラウン(被せ物)で補う処置を行います。

注意点:象牙質はやわらかく進行が早いため、この段階での早期対応が重要です。

C3:神経にまで及んだ虫歯

特徴:虫歯が歯の神経(歯髄)まで進行した状態です。

症状:ズキズキとした強い痛みがあり、夜も眠れないほど痛むこともあります。

治療法:感染した神経を取り除く「根管治療」を行い、その後クラウンなどで歯の形を整えます。

ポイント:治療期間が長くなり、複数回の通院が必要になることが多いです。

C4:歯の根だけが残った重度の虫歯

特徴:歯の大部分が崩れ、根っこ(歯根)だけが残っている状態です。

症状:神経が死んでしまって痛みを感じなくなる場合もありますが、根の先で膿がたまり腫れや痛みを伴うこともあります。

治療法:抜歯が必要になるケースが多く、その後は入れ歯・ブリッジ・インプラントなどの補綴治療が検討されます。

注意点:ここまで進行すると、歯を残すのが難しくなるため、早期の対応がとても重要です。

虫歯を進行させないために大切なこと

虫歯を未然に防いだり、初期の段階で治療するためには、次のことがとても大切です:

  • 定期的な歯科検診(3〜6ヶ月ごと)
  • フッ素入りの歯みがき剤で丁寧にブラッシング
  • 間食のタイミングや回数に注意し、だらだら食べを避ける
  • キシリトールやフッ素洗口剤の活用
  • ご自身では気づきにくい初期虫歯を歯科でチェック

まとめ|段階に応じた早めの対応が大切です

虫歯は進行すればするほど、治療の内容が複雑になり、時間や費用もかかってしまいます。

しかし、C0やC1の段階で見つけられれば、削らずに済んだり、最小限の治療で終えることが可能です。

「痛くないから大丈夫」と油断せずに、ぜひ定期的に歯科を受診し、ご自身の歯を守る習慣を続けていきましょう。

📍 箕面市のヨコヤマ歯科では、虫歯の早期発見・早期治療に力を入れています。

お口の中が気になる方は、いつでもお気軽にご相談ください。

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