フロス使ってる?意外と知らないフロスの効果を解説します。
2024.10.26
こんにちは!
大阪府箕面市牧落オートバックス前のヨコヤマ歯科歯科衛生士の政倉です。
みなさんは、どんな歯のケアをしていますか。歯ブラシや電動歯ブラシのみという方も多いかもしれません。
この記事では、ぜひフロスも使ってほしいというお話をお伝えします。
フロスというと、歯の隙間の食べカスなどを取るものと思われがちですが、本当の効果はそれだけではありません。
■フロスに求める効果
フロスを使っている方の中には、歯の隙間に食べカスが挟まるからという理由の方も多いのではないでしょうか。
歯の隙間が気になる方の場合、歯の間全体ではなく、気になる部分だけをフロスする方も少なくありません。
ですが、フロスは食べカスを取るためにあるのではなく、本来は歯と歯の隣接面の歯垢、いわゆるプラークを除去するためにあります。
プラークは虫歯や歯周病をはじめ、口臭の原因になるお口の大敵です。
そのため、フロスは気になる場所だけでなく、全体にかけることが必要です。
さらに、食べカスが取れればいいのではなく、プラークを除去することが必要なので、しっかり奥まで入れて適切な方法で除去しなくてはなりません。
■奥の奥までしっかりケアしたい
隣接面というのは、歯と歯が隣り合った面のことです。
歯ブラシや歯間ブラシなどは通りにくく、しっかり磨くことはできません。
歯周ポケットとも呼ばれる歯肉溝は、歯と歯茎の間の溝のことです。
この場所も、幅が狭いので歯ブラシは基本的に届きません。
毛先がうまく入ったとしても部分的に過ぎず、かえって毛先が入り込みすぎると歯茎を傷付けてしまうことがあるので注意がしましょう。
歯ブラシが届きにくく、歯周ポケットに棲みついてしまう細菌を取り除けるツールがフロスです。
そのため、フロスを適切に使うポイントは、気になる隙間だけでなく、全体を行うことと歯肉溝の中まで入れることです。
歯科医院でフロスをかけてもらった経験がある方は、奥までグイグイ入れられて、驚いた方もいらっしゃるかもしれません。
ご自身で行うフロスは表面的なのに、こんなに深くまでしなくてはならないのかと思ったかもしれません。
初めてグイグイすると、場合によっては出血することもありますが、慣れると出血することもなくなります。
これぐらいグイグイしないと歯周病菌やプラークは取り除けないので、適切な方法で行うことが大切です。
適切な方法で行うことで、以下のメリットや効果が得られます。
■プラークの除去
フロスは、歯ブラシでは除去しきれない細かな隙間に入り込み、歯間のプラークを効果的に除去することが可能です。
プラークが溜まると、虫歯や歯周病の原因となり、口臭の原因にもなります。
フロスでプラークを除去する習慣をつければ、虫歯や歯周病、口臭予防にもつながります。
■歯肉炎の予防
歯肉炎とは歯肉の炎症のことで、適切なケアを怠ると、重度の歯周病に進行する原因になります。
フロスで歯間を適切に清掃していくことで、歯肉炎の予防ができ、歯を失う原因にもなる歯周病の予防につながるのがメリットです。
■口臭の減少
もし、口臭に悩んでいる方がいれば、ぜひフロスを使ってみてください。
フロスなんて歯の隙間が多い方がするものと思っていた方、自分は歯に食べカスは挟まることがあまりないから関係ないと思っていた方も、フロスを使うことで口臭が減少する可能性があります。
フロスと口臭の予防は結びつきにくいかもしれません。
口臭というのは、食べ物の臭いが残っている、加齢などに伴うだけでなく、一番の原因はプラークや細菌です。
どんなに歯を磨いても、洗口剤などを使っても口が臭いと言われる方や口臭が気になる方は、フロスを使って、口臭の原因となるプラークや細菌を除去しましょう。
■お子様にもフロスを活用したい
フロスのメリットはお子様にも当てはまります。
お子様向けにフロスを使う目安となる年齢は、歯と歯の間が狭くなってくる2歳頃からです。
歯磨きも嫌がるお子様が多いので、最初は抵抗されるかもしれませんが、歯ブラシによる歯磨きに慣れてきたら、仕上げとしてフロスも活用しましょう。
ママやパパがフロスを使うことで、お子様の歯並びの問題に気付くなど、歯ブラシだけを使うより、お子様のお口の健康をより保ちたやすくなります。
■まとめ
歯ブラシによるケアだけでなく、フロスを使うことで、よりお口の健康を保つことができます。
フロスは食べカスを除去するだけでなく、歯と歯の隣接する面や歯と歯茎の間まで入り込み、プラークや細菌を除去することが可能です。
虫歯や歯周病の予防をはじめ、口臭の予防にもつながります。
大人はもちろん、歯が安定してきたお子様のケアにも採り入れましょう。
フロスは正しく使うことで、効果を発揮します。
当院では、正しいフロスの使い方などもアドバイス、指導をしております。