歯科医療コラム

小児予防矯正セミナー(バイオブロック治療セミナー)に参加しました。

歯科ブログ

2024.10.14

こんにちは!
大阪府箕面市牧落オートバックス前のヨコヤマ歯科院長の横山です。
先日、名古屋へ行き小児矯正のセミナーに参加してきました。
そのセミナーではバイオブロックという装置について学んできました。
本日はバイオブロックの特徴と当院の小児矯正治療の特徴についてお話しいたします。

バイオブロック治療とは

バイオブロックとは基本的には上顎に装着する顎やお顔の発育をサポートしてくれる矯正装置です。
多くの医院さんで行われている拡大床という装置と一見似ていますが、装置の機能は一般的な拡大床とは大きく異なります。

当院で行う予防矯正治療は歯並びだけを整えるのでなく、その歯並びの奥にひそむ根本原因から改善していく手法です。
その治療を行うにはバイオブロックという装置は欠かせない治療になります。

バイオブロック治療の利点

バイオブロック装置は顎や顔の成長をサポートする矯正装置です。

歯並びでなく顔立ちから改善できる数少ない装置の一つ

歯並びやかみ合わせに問題のあるお子さんは基本的にはすべて中顔面(お鼻周りの顔)の劣成長を伴っています。
中顔面の劣成長が起きると基本的には顎は小さくなり、顔の成長が下方向に成長してしまいます。

他の矯正装置と異なり、歯並びの問題の根本原因の改善が可能

一般的な小児矯正で使用する拡大床は基本的には顎を側方に拡大する為の装置です。
なので拡大床治療では歯を並べるスペースの獲得(顎を広げる事)は可能ですが
誤った方向に成長してしまった顎や顔自体の成長を根本的に改善することは難しいです。

それに対してバイオブロック治療では上顎前歯部の骨を圧下(上に押す)しながら拡大することが可能な装置です。

バイオブロックによる治療は歯並びだけを治すのではなく、歯並びが悪くなった根本の原因である
お顔の成長に対してアプローチできるとても優れたものなのです。

装着期間が短い

根本原因(歯の周りの筋肉の問題や口呼吸)の解決をせずに、無理に歯列を広げて歯を並べてしまうと
矯正装置を外すと後戻りといって元の悪い状態に戻ってしまう事がとても多いです。
その為、装置を長期間装着して戻らないようにするということをせざるを得ない事も多くあります。

当院の予防矯正治療では根本原因の改善を徹底的に対処しながら装置での治療を行うので
後戻り防止のために長期間つけっぱなしという事にはなりません。基本的には4ヶ月で装着は終了します。

バイオブロック治療の欠点

歯並びだけでなく、お顔の成長も含めた根本的な治療を行うのに欠かせないバイオブロックですが欠点もあります。

装置の調整が複雑

通常の小児矯正治療で使用する拡大床と比べて装置の調整が複雑です。
一般的な床矯正治療では基本的には拡大ネジで装置を拡大することや
歯を傾けたりする調整をすることがありますが、歯科医師側で複雑な調整は必要ありません。
反面バイオブロックは骨を上に押していくという特殊な力を加える為
操作が複雑で歯科医師側に高度な調整スキルを必要とします。

1日の装着時間が長い

基本的にバイオブロックは24時間の装着が推奨される装置です。
お食事の時に歯に加わる咬む力は体重程ともいわれています、その力がダイレクトに歯や骨に伝わる事で
確実な装置の効果を発揮します。
1日の着用時間は長いですが、基本的に装着する期間は4ヶ月と他の床矯正等と比べて短いのもこの装置の特徴です。

トレーニング(OMT)が必要

歯並びやかみ合わせを決めるのは口周りの筋肉です。
装置をつけるだけでは理想的なゴールには辿り着けません。
バイオブロックを装着している間も口周りのトレーニングは必ず行います。

さいごに

バイオブロックという装置は顎を広げるという事をするだけでなく、
正常な顔だちへ修正しサポートしてくれるとても優れた装置です。

当院で行なっていく予防矯正は歯並びやかみ合わせの改善だけにとどまらず
お子さんの全身の健康、健やかな発育にも大きく影響を与える手法です。

・お子さんの歯並びやかみ合わせに問題がある
・お食事の悩み(食べるのが遅い、クチャクチャ食べ、飲み込みが下手)がある
・いびきや歯軋り、睡眠障害
・お口ポカンや鼻詰まりがある

こういった悩みがある方は是非ご相談ください。

当院の小児矯正治療についてはこちらもご覧ください

お子さんの歯並び

 

 

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