歯科医療コラム

子供のむし歯は放っておくと歯髄炎になりやすい?永久歯に影響することも。

歯科ブログ

2024.03.31

こんにちは、箕面市牧落のヨコヤマ歯科です。
明日から新年度ですね、入園や入学、入社などフレッシュな空気を感じる季節の到来ですね。

当院も開業して3ヶ月が過ぎました。
来ていただいた患者さんに満足していただける
医療サービスのレベルを常に向上させていけるよう精進してまいります。

春休みに入り、当院にはお子さんの来院が増えてきています。

・検診希望の方
・詰め物が欠けた、外れた方
・むし歯治療の続きを希望される方
・歯並びを気にされてこられる方

などさまざまです。

なかなか歯科医院に頻繁に連れて行くことは
忙しいお父さん、お母さん方にとって大変なことかと思いますが
お子さんの歯は大人に比べてとても弱いので
定期的な歯科医院でのチェックが必要です。

今回はお子さんの歯のむし歯は歯髄炎(神経までいくむし歯)になりやすい
ということについてお話しさせていただきます。

永久歯だけではなく、乳歯でもこの歯髄炎は起こる可能性があります。

子供の歯髄炎で気を付けるポイントや永久歯への影響についてお伝えします。

歯髄炎とは

歯髄炎とはむし歯が歯の内部にある神経まで達してしまった状態のことです。
むし歯が進行して重症化してしまった状態と考えてください。

エナメル質や象牙質といった歯の表面がむし歯になった場合であればその部分のみを
削ればよいのですが、歯髄炎に移行してしまった場合は、歯の神経の治療が必要になります。

また歯髄炎は痛みや腫れといった症状が出ることが多いのも特徴です。

子供の歯は歯髄炎になりやすい

子供の歯は大人の歯に比べて歯髄炎になりやすいです。

子供の歯はエナメル質や象牙質といった表面の層が薄く歯髄(神経)までの距離が近いため
比較的短時間でむし歯が歯髄まで達してしまいます。

歯髄までの距離に加えて、歯の質自体も大人の歯に比べてやわらかいため
むし歯のリスクそのものも高いのが特徴です

またむし歯治療により歯の神経がダメージを受けてしまい歯髄炎を引き起こすこともあります。

子供の歯髄炎は繰り返すことがあります

子供の歯の歯髄炎は繰り返すことがあります。
歯髄炎の治療である根管治療は、歯根内を無菌状態に近づけることが重要です。

ですが子供の治療の場合は、歯に唾液が入ってしまったりお口が小さくて精密な治療ができなかったり
使える薬剤に制限があるために歯髄炎の治療を精度高く行うことが難しいです。
その結果として再発につながりやすいです。

さらに歯の生え変わりの時期になると、歯の先端から根が溶けるために内部の細菌が漏れ出て
歯肉の腫れを引き起こすこともあります。

 

大人の歯(永久歯)への影響

子供の歯が歯髄炎になると、永久歯にさまざまな影響を及ぼします。

・永久歯の形成不全

子供の歯が歯髄炎になると、その下にある大人の歯に形成不全が起こる場合があります。
形成不全とは歯の表面が正常に形成されず白く変色したり、形態の不良が起きてしまったりすることです。

形成不全の大人の歯は見た目だけでなく、むし歯リスクが高まるので注意が必要です。

・歯の交換への影響

子供の歯が歯髄炎になり根の先端に病変を作ると、大人の歯の生え変わりに影響します。

また歯髄炎により正常に歯根の吸収が行われない結果として、歯の交換時期が遅れることがあります。

・歯並びへの影響

子供の歯が歯髄炎になり、歯の交換時期が早まったり遅れたりした結果として
歯並びに悪影響が出る場合もあります。

むし歯の早期発見治療が重要です

子供のむし歯は放っておくとすぐに神経までいってしまいます。
また治療後も再発したり、治療自体も精度高く行いにくいので
むし歯の早期発見、早期治療が重要です。

さいごに

子供の歯髄炎で気を付けるポイントや永久歯への影響についてお伝えしました。
定期的な通院でのチェックで早期に問題を発見することが大切です。

ヨコヤマ歯科ではお子さんが楽しく通いやすいように
パパママに安心して連れて来られるような医院設計を目指しています。

歯科医院が「痛くなってからくるところ」でなく「痛くならないように通うところ」であるように
いつでも楽しく、明るい医院を目指しています。

お悩み、ご相談などございましたらお問い合わせください。

 

Page top