歯科医療コラム

根管治療のセミナーに参加してきました

医院ブログ

2023.08.15

こんにちは!
箕面市牧落オートバックス前で2023年12月開院のヨコヤマ歯科です。

先日、根管治療(歯の根の治療)のセミナーを受講してきました。

根管治療とはむし歯が大きくて歯の内部まで
細菌が入ってしまった歯に対して行う治療で
歯の寿命を大きく左右するとても大切な治療です。

根管治療は
○抜髄治療(神経をとる治療)
○再根管治療(神経をとった歯の再治療)
この二つに分類されます

治療内容によって細かな治療の術式の違いはありますが
どちらも目的は歯の中に入った細菌を徹底的に除去して
綺麗にした根っこの中に緊密にお薬を詰めて
二度と細菌が侵入してこないようにすることです。

以下に治療の手順をイラストで簡単に解説します。

①歯の根の先端に黒い影のようなものがあります。これはむし歯などによって歯の中に細菌が侵入してしまい、その細菌が歯の外(歯を支える骨)に膿を出した状態です。
こうなると歯の神経をとる必要があります。

②むし歯をとります。まずはむし歯の部分を徹底的に除去します。削った部分は
根の治療の後でクラウン(金属やセラミック)で被せて治します。

ファイルという針のような器具で歯の中の細かな器具で歯の中の神経やその周りの細菌を綺麗に除去します。特に奥歯は根が複数本あり、形が複雑なのでこの治療には時間を要します。

④根の中が綺麗になったら、根の部分に緊密に薬を充填します。
根の中がいかに綺麗に無菌的になっているか、この薬がどれだけしっかり詰まるかこれが根っこの治療の成否そして歯の寿命を大きく左右することになります。

以上が根管治療のざっくりとした流れになります。

今回の講習会ではファイルという針のような器具
の新しいシステムについて勉強しました。
模型の歯や抜いた歯を用いて実際に根の治療も行いました。

根の複雑な形に合わせて変幻自在に形をかえる最新のシステムに感動しました。
根の治療に限らず、歯科にはたくさん治療のシステムがありますがどれがいいのかを
吟味して決めていく必要がありますね。

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