歯科医療コラム

歯科医院のレントゲンって本当に必要?レントゲンについて解説します!

歯科ブログ

2024.09.25

こんにちは!

本日は歯科医院で撮影するレントゲンについてお話しさせていただきます。
歯科医院でレントゲン撮影を経験された方は多いと思います。

安心・安全な歯科処置を進める上で、レントゲン撮影で得られた情報は大切な診断材料となります。

しかし「レントゲン」と聞くと身体への影響に不安を感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は歯科医院で撮影するレントゲンについて、その安全性と種類、必要性をご説明します。

 

レントゲンの安全性

歯科医院など医療機関で使用されているレントゲン撮影には、X線と呼ばれる放射線が用いられています。

実はこのX線、レントゲン撮影時だけでなく日常生活の中でも私たちは体に浴びています。

宇宙や大気、大地や食べ物からも浴びますし、飛行機に乗れば地上よりも高い値の放射線を浴びることになります。

そのような自然界からの放射線量と比較して、歯科医院で撮影するレントゲンからの放射線量はその100分の1程度と、とても微量です。

そのため、歯科医院で撮影するレントゲンでの被曝量は人体に影響を及ぼすレベルではありません。

さらに歯科医院でのレントゲン撮影時には防護衣を身につけていただきますし、撮影部位も口腔周囲であることから、妊婦さんの場合はお腹の中の胎児も含め、身体への影響は限りなく少ないです。

 

レントゲンの種類

歯科医院で撮影されるレントゲンは主に「パノラマ」「デンタル」「CT」と呼ばれる3つの方法が主流です。

 

パノラマ

全ての歯を中心にして鼻の横にある上顎洞を含む、顎の全体を一度に撮影する方法です。

全ての歯の状態だけでなく、歯を支える骨の量や顎関節の状態、上顎洞の状態などを大まかに把握することができます。

大きな虫歯の有無はもちろん、肉眼では確認出来ない歯石の有無、親知らずの有無や生え方、これまでの治療についてなど、お口全体に関して多くの情報が詰まっています。

これから生えてくる歯も確認出来るので、歯の生え変わりや数の異常についても早期に発見ができます。

このようにお口の全体像を映し出す「パノラマ」は、治療を始める前の検査や診断に必要な資料です。

 

デンタル

ある特定の部位を、パノラマより精密に撮影する方法です。

デンタル撮影は、小さなフィルムをお口の中に入れて撮影します。フィルム1枚につき、2〜3本の歯が映し出されます。

特定の歯の虫歯の有無や大きさ、詰め物や被せ物と歯の適合状態、歯の根の炎症などについて詳しく確認することが可能です。

特に歯の神経の治療では、感染した根の先まで治療器具やお薬が届いているか肉眼で確認することが困難であるため、治療のステップ毎にレントゲン撮影をすることがあります。

 

CT

パノラマとデンタルのレントゲン写真では、お口の中の状態を二次元の平面でしか確認できません。

CTは三次元の立体像で観察可能な撮影法です。

二次元のレントゲンでは見えなかった顎の関節や上顎洞の形態、骨の厚み、神経や血管の位置までより詳細に確認することができます。

二次元のレントゲンやその他検査の結果、より精査が必要な場合をはじめ、インプラント治療や親知らずの抜歯、歯の神経の治療など様々な場面で用いられます。それぞれの治療において、より精密な診査診断を行い、正確で安全性の高い治療を行うことができます。

 

レントゲンの必要性

レントゲンには安心・安全な歯科治療を進める上で必要で豊富な情報が詰まっています。正確な状態の把握・診断・治療計画の立案・経過観察にはそれぞれのレントゲンから得られる情報が重要になるため、撮影する必要があります。

例え症状が出ている部位が明確であっても、その原因を確認したり、症状はなくても他に問題はないか把握し、正しい優先順位で治療計画を立てるために、初診時のパノラマ撮影を行います。

パノラマ撮影後に詳細な観察が必要な部位はさらにデンタル撮影も行います。

お口の状態は変化するため、症状はなくとも定期的にパノラマ撮影を実施します。

 

さいごに

レントゲン撮影は目に見えない情報を映し出してくれる重要なものですが、決してむやみに実施することはありません。

適切なタイミングで、正しい撮影方法で、必要な枚数だけ、撮影しています。

ヨコヤマ歯科では患者さんが安心して受診できるよう、その都度レントゲン撮影の目的やレントゲン写真の説明を行います。
不安な点があればスタッフにご相談ください。

 

Page top