うちの子は大丈夫かしら、歯並びやかみ合わせって遺伝するの??その影響と対策について徹底解説
2024.12.09
こんにちは。箕面市牧落オートバックス前、ヨコヤマ歯科の歯科衛生士の政倉です。
歯並びがきれいであることは、健康面や見た目の面で重要視される要素の一つです。
しかし、子どもの歯並びが親に似ていると感じたことはありませんか?「歯並びは遺伝するのか?」という疑問を持つ方も多いでしょう。
この記事では、歯並びと遺伝の関係について詳しく解説し、歯並びを改善するための対策も紹介します。
目次
1. 歯並びに遺伝が与える影響
歯並びは遺伝的要素が影響する一面がありますが、すべてが遺伝によるものではありません。遺伝が影響する要因には以下のようなものがあります。
(1) 顎の形や大きさ
顎の骨格は遺伝による影響が大きいとされています。例えば、顎が小さい場合、歯が生えるスペースが不足し、歯が重なり合ったり、乱杭歯(らんぐいば)になったりする可能性があります。一方、顎が大きすぎる場合は、歯と歯の間に隙間ができることもあります。
(2) 歯の大きさ
歯のサイズも遺伝によって影響を受ける要因の一つです。大きな歯が小さな顎に生える場合、歯並びが悪くなることがあります。
(3) 噛み合わせの特徴
親から受け継がれる顎の形状や歯の配置によって、噛み合わせ(咬合)の特徴が似ることがあります。例えば、受け口や出っ歯の傾向は遺伝する場合があります。
2. 環境的要因の影響
歯並びは遺伝だけでなく、環境的要因も大きく影響します。例えば、以下のような習慣や生活環境が歯並びに影響を与えることがあります。
(1) 指しゃぶりや舌癖
乳幼児期の指しゃぶりや、舌を前に押し出す癖は、前歯を前方に傾ける原因になることがあります。このような習慣が長期間続くと、歯並びに悪影響を与えることがあります。
(2) 口呼吸
口で呼吸をする習慣があると、口腔内の環境が変化し、歯並びに悪影響を及ぼす可能性があります。特に、上顎の成長が妨げられ、狭い顎になりやすい傾向があります。
(3) 食生活
硬い食べ物をあまり食べない現代の食生活は、顎の発達を妨げる原因になることがあります。逆に、よく噛む習慣を持つことで顎の発達を促進し、歯並びが良くなることもあります。
3. 遺伝的要素を持つ歯並びの改善方法
歯並びに遺伝的要素があったとしても、適切な治療を行うことで改善が可能です。以下にいくつかの方法を紹介します。
(1) 歯列矯正
歯並びを整える最も効果的な方法は歯列矯正です。矯正装置を使い、歯を正しい位置に移動させることで、遺伝的な要因による歯並びの問題も改善できます。特に、成長期に行う矯正治療は効果的です。
(2) 早期発見と治療
子どもの歯並びに問題がある場合、早期に歯科医に相談することが重要です。顎の成長が進行中の時期であれば、矯正以外の方法で改善が可能な場合もあります。
(3) 生活習慣の見直し
舌癖や口呼吸といった生活習慣を改善することも、歯並びの改善につながります。歯科医院での指導や専用の装置を使うこともあります。
4. 歯並びを守るために親ができること
親ができることとして、子どもの歯並びを良くするために以下のポイントを意識しましょう。
(1) 定期検診を受ける
子どもの成長に合わせて定期的に歯科検診を受けることで、問題を早期に発見できます。
(2) 正しい食習慣を促す
硬い食べ物を積極的に取り入れることで、顎の発達を促しましょう。また、甘いものを控えることで虫歯のリスクを減らすことも重要です。
(3) 良い生活習慣を身につける
口呼吸ではなく鼻呼吸を意識させ、舌癖や頬杖の癖を改善するよう指導することが大切です。
5. まとめ
歯並びは遺伝的要素と環境的要因の両方が関与しています。
親から受け継ぐ遺伝的な特徴は避けられない部分もありますが、環境的要因を改善することで歯並びの悪化を防ぐことができます。また、現代の歯科医療では、歯列矯正をはじめとしたさまざまな治療方法があり、遺伝による影響も克服することが可能です。
お子さまの歯並びに不安がある場合は、ぜひ早めにヨコヤマ歯科へご相談ください。
当院で行う矯正治療はただ単に歯並びやかみ合わせを改善するのではなく、その根本的な原因にアプローチすることで
お子さんの健康問題や睡眠の問題の解決までしていく画期的な治療法になります。
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