お子さんの歯並びは大丈夫ですか?小児矯正を始めるベストタイミングについて
歯科ブログ
2024.09.10
こんにちは!
ヨコヤマ歯科の歯科衛生士の政倉です。
本日はお子さんの歯並びについてお話しさせていただいます。
目次
小学生になったら一度ご相談ください
子供の歯の矯正治療は、歯が生え変わったタイミングで行えるのがベストです。顎の成長を利用して、さまざまな負担を軽減した矯正治療ができるからです。
お子様の矯正治療は、6~12歳頃の混合歯列期に行う「Ⅰ期治療」と、12歳以降の永久歯列期に行う「Ⅱ期治療」に分けられます。ですのでこの期間であれば、基本的にいつでも矯正治療は可能です。
ただし、当然ながら歯並びの乱れがひどくなってからでは、それだけ大掛かりな治療が必要になり、時間と費用がかかります。お子様の歯並びが気になる場合には、その程度にかかわらず、5~6歳頃に一度ご相談ください。
子供のうちから矯正を行う5つのメリット
大人になってからでも矯正治療はスタートできます。しかし、子供の矯正治療には大人の矯正治療にはないメリットがたくさんあります。身体が成長しているパワーを活用できるということと、歯並びがしっかり安定するまでまだ時間的猶予があるということが大きな理由です。
顎を拡大しやすい
- 顎の成長をコントロールするのは、成長段階にある子供の時期にしかできない治療です。10歳前後から顎の拡大も難しくなってきます。
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歯が動きやすい
- 子供の骨は柔らかく、歯を動かしやすい特徴があります。そのため弱い負荷でも調整ができ、痛みも軽いというメリットがあります。
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抜歯するリスクが低い
- 顎を拡大して永久歯が並ぶスペースを確保する手法なら、抜歯せずに治療ができ、将来の大人の矯正治療でも抜歯リスクが抑えられます。
適応能力が高い
- 大人と比較すると子供の適応能力は高く、矯正装置にも早く慣れる子が多くいます。また、身体の成長についても、治療後の咬み合わせに対し、歯や歯ぐき、周辺筋肉の適応能力が総じて高いです。
治療費が抑えられる
- 歯の移動が成人よりもスムーズに行えることから、治療期間も短縮でき、ひいては治療費を抑えることができます。
まとめ
子どもの歯科矯正を開始するタイミングは、子どもの成長や症例により異なります。
特に受け口の場合は、3歳頃から開始した方が良いケースもあります。
治療期間はケースにより異なりますが、2~5年程度が目安です。
小学生から歯科矯正を始めた方が、子どもへの負担が少なくて済みます。
子どもの歯並びが気になる場合は、小学校入学前に一度歯科医師に相談することをおすすめします。