歯科医療コラム

「根面う蝕」って聞いたことありますか?

歯科ブログ

2023.11.13

こんにちは、箕面市牧落のヨコヤマ歯科です。
11月の半ばになり急に寒くなってきましたね。
季節の変わり目、体調にはお気をつけくださいね。

12月14日のオープンに先立って
12月9日、10日で内覧会を開催いたします。
色々な楽しい催しも行う予定ですので、是非ご来院ください。

本日は根面う蝕についてお話をいたします。
年齢を重ねると気をつけないといけないのが根面う蝕です。
根面う蝕とは何なのか、一緒に見ていきましょう。

「根面う蝕」って何??

年齢を重ねていくと歯肉が下がっていきます。
そうすると歯肉に隠れていた歯の部分(セメント質という歯の弱い部分)が露出し
そこの部分にむし歯(う蝕)が出来てしまうこと。これを根面う蝕と呼びます

「根面う蝕」は歯を失う原因に

歯の根が剥き出しになるということは、いわば家の土台が剥き出しになっているようなものです。
むし歯菌というシロアリに土台(歯)が食べられてしまわないように
より一層予防に力を入れなくてはなりません。


歯の根のむし歯は歯の弱い部分にできるむし歯ですので、進行のスピードが早く
むし歯ができる場所によっては治療も難しくなります。
治療して再発を繰り返すし、進行すると歯の頭の部分が全部なくなってしまい
歯の根の部分だけになると結果的に歯を失うことになりかねません。

どう対策すればいいの?

では実際はどう対策すればいいのでしょうか。
それはずばり

「予防すること」これに尽きます。

なぜなら「根面う蝕」は
むし歯が歯肉近くにあり治療をすることが難しく、綺麗に詰めたりしにくいので
再発もしやすいからです

どうしてむし歯ができるかは以前のブログでもご説明させていただきましただ
「歯の質の低下」「細菌」「糖(食事)」
これらの条件が揃った時になります

そして根面う蝕は「歯の質」ここに問題が起きた状態です。

健康な歯はエナメル質というとても硬いバリアがあるのですが
根面う蝕はエナメル質ではなく本来は歯肉に隠されている
セメント質という弱い部分が露出することでむし歯が起こります。

そうなってしまわないためにはどうすればいいのでしょうか。

◯歯肉が下がらないようにすること。

・歯周病によって
・歯磨きによる刺激で
・歯ぎしりや食いしばりなど力の問題で

こういった原因で歯肉は下がりますので、そこの部分の対策が必要です。

◯食生活のコントロール

むし歯は食生活に密接に関わる病気です。
食生活のコントロールとは規則正しい食生活そして間食の問題です。
間食は「量」ではなく「質」「タイミング」がむし歯のリスクを大きく左右します。
年齢を重ねると現役の時代から生活スタイルの変化が起き、間食の回数が増える方はとても多いです
今のご自身の食生活がむし歯になりやすい習慣になっていないか改めて見直してみましょう。

◯細菌のコントロール

これは先ほどの歯肉を下げないというところとも重なりますが
歯周病もむし歯も共通して行うべき対策は徹底してた歯磨きです。
特に高齢になると治療した歯(被せ物や詰め物をした歯)も増えたり
歯肉も下がったりすると磨かないといけない歯の面積も増えるのでケアはどんどん難しくなります。

また歯ブラシだけで綺麗に磨くことは難しく、フロスや歯間ブラシなど
ご自身のお口の状況に合わせたケアを行う必要があります。
またフッ素入りの歯磨き粉を有効活用して歯を強くし守ることもオススメです。

最後に

むし歯のリスクは食生活などの生活習慣によるところが大きく
生活習慣は大きく変わらないことも多いので
若いうちはなかなかむし歯にならないことも多いです。
しかし年を重ねて歯周病の問題や食生活の変化があると
急激にむし歯ができ始める方も多くいらっしゃいます。
定期的に歯科医院を受診することでむし歯、歯周病を予防していきましょう。

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