歯科医療コラム

小児矯正(ORT矯正)セミナーに参加しました。

歯科ブログ

2023.11.06

こんにちは。箕面市牧落オートバックスさん前で2023年12月14日開院のヨコヤマ歯科です。

先日、東京で開催された小児矯正のセミナーに参加してきました。
ORT矯正という矯正の手法で、当院でも行なっていく矯正治療の方法です。
とても素晴らしいセミナーでしたので内容を少しご紹介します。

ORTって何?

ORTとはOral Root Therapyの略で
単なる歯の治療だけでなく、人の全身の健康まで追求する考えのことです。

歯や口腔の問題は身体のさまざまな健康問題と密接に関連しています。
ORTはこれらの問題を根本原因から考え、予防し、改善することで人々の生活の質を向上させるためのアプローチです。

ORT矯正とは

ORT矯正とは単に歯の位置を整えるための矯正治療ではありません。

ORT矯正は
ただ単に歯並びが悪い状態を修正するのではなく、歯並びや歯列の不正、
そして不生咬合の原因となる口腔全体の問題を予防的に考え、治療する矯正治療です。

今までの矯正と何がちがうの?

従来の矯正治療は歯の位置を整えることが目的でした。
ORT矯正は「なぜ歯並びが悪くなるのか」その原因を突き止め、それらを解消することを重視しています。
歯並びの問題は、単なる美容の問題ではなくその背後にさまざまな口腔の機能的な問題が隠れていることが多いです。

むし歯、歯周病と同じく歯並びも予防する時代

昔に比べて現在ではむし歯や歯周病の患者さんは大きく減りました。
それはそれらの問題が予防可能なものと認識されだしたからです。

そして現在ではさらに歯並びの問題までも予防しようという考えになってきております。
現在では5人に4人は歯並びが悪いといわれる時代です。

なぜこんなにも歯並びが悪くなったのか、大きな原因は
お子さんの顎の成長に問題が起きているから、顎が小さいからです。

なぜ顎が小さくなってしまったんでしょうか?
様々な原因があると思いますが代表的なところでいうと

・お口がポカンになっている。
・口呼吸になっている
・舌が顎にくっついていない

などです

そこから派生して様々な問題が起きてきます。

・猫背やストレートネックなどの姿勢の問題
・食べるのが遅い、くちゃくちゃ食べる、飲み込むのが下手などの食べ方の問題
・発音が聞き取りにくい、言葉が遅いなどの発語の問題
・口臭が気になる、歯ぎしりなどの呼吸の問題
・いびき、寝相が悪いなどの睡眠の問題
・でっ歯やお口ポカンなどの顔つきの問題

などなど

これらをまとめて顎顔面発育障害とよびます
これらの問題は単なる歯や口だけの問題でなく、お子さんの発達にも影響を及ぼすことになりかねません。

よく「歯並びは遺伝だから仕方ない」と言われることがあります。
もちろん骨格的なことは遺伝が関与してることは確かです。
しかし歯並びやかみ合わせが遺伝で決定される要素は5%ほどといわれており
歯並びの問題は呼吸の仕方、食べ方、舌の使い方などを習得することで予防は可能なんです。

ORT矯正の目標

この矯正治療の目標は

◯唇をしっかり閉じられる
◯ベロを上顎につけられる
◯お鼻でしっかり呼吸ができる
◯上手に飲み込みができる
◯姿勢を正しくできる

これらができるようになることです。

そのためには

歯並びが悪くなっている根本の原因を診断して除去する事
お口周りの筋肉トレーニングを行う事
顎の骨格を広げる装置の使用
補助的に歯を並べるマウスピース装置の使用

など様々な治療のアプローチをしていくことになります。

ただ装置をつけて歯並びだけ綺麗にしても、歯並びが悪くなった根本の原因は解決しません。
根本的な問題に対してしっかりアプローチすることが大切です。

最後に

地域のお子さんたちが

いい顔立ち
いい歯並び
いいかみ合わせで

健やかに発育していけるようなサポートができるように
東京で半年間にわたりしっかり勉強してきます^^

写真は僕にORT矯正の存在を教えてくれたインスタ経由で知り合った栄田先生です。
栄田先生も埼玉県で2024年5月に開業されるようです。

https://sakaeda-kids.com/sp/

とてもいいセミナーを教えていただきありがとうございます^^

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