歯科医療コラム

むし歯の進行と治療方法について解説

歯科ブログ

2023.09.21

こんにちは!!
2023年12月14日箕面市牧落に開院のヨコヤマ歯科の横山です。

医院の建物もほぼ完成に近づいてきています。
通りがかった方はみてみてくださいね。来月からいよいよ内装が始まります。
こだわりの詰まった医院になるのでお楽しみに^^
開業日記は準備がめまぐるしく動いてるのでまた落ち着いたら整理してそちらも更新していきます。

今回はむし歯の進行についてお話しします。

みなさん歯の寿命ってどのくらいだと思いますか?

治療の質、かみ合わせ、歯並び、食生活、清掃状況など
さまざまな要因があるので一概にはいえませんが
むし歯になった後の歯は約30年程の寿命といわれています。

どういうことかといいますと
まず同じ歯は平均して4回しか治療できません。
そして治療後の被せ物(銀歯)の寿命は平均8年といわれています。
となると8年×4回=32年
32年後にはその歯を失ってしまうことになります。

今後みなさんが治療しないでよくなるために
治療した歯を少しでも悪くさせないためにも

今回は治療した歯がどのような流れで悪くなっていってしまうのかを
一緒にみていきたいと思います。

むし歯の分類について

むし歯は進行度合いによりC1,C2,C3,C4に分類します
後ろの数字が大きくなるほど重症になります。

それぞれ順を追って見ていきましょう。

C1 エナメル質内のむし歯

歯の外側のエナメル質にとどまっているむし歯です。
エナメル質は硬いのでこの段階であればむし歯の進行を抑えることが可能です。
食生活の改善や日々のケアの見直しでむし歯治療に進まないようにしたいですね。

C2 象牙質に進行したむし歯

歯の内側の象牙質にまでむし歯が進行した状態です。
象牙質はやわらかくむし歯の進行が早い為
この状態になると早めの治療が必要です。
治療法としては

  • プラスチックの薬を詰めたり(コンポジットレジン治療)
  • 部分的な詰め物治療(銀歯、セラミック)
  • 被せ物治療(銀歯、セラミック)

このような治療を行います。

C3 歯の神経まで進行したむし歯

象牙質のさらに奥、神経まで進行したむし歯です。
だいぶむし歯の進行した状態ですので、
激しい痛みやしみる、咬んで痛い
などの自覚症状を伴うことも多いです。

治療方法としては神経の治療(根の治療、根管治療、神経を抜く治療)を行います。

仮に症状がなくても実際に治療してみると神経まで
細菌が感染してしまっていて、神経を除去する治療が必要となることもあります。

神経を除去した歯は神経のある歯に比べて
かなり歯として状態が悪くなるので
できればこの前段階で食い止めたいです。

C4 歯の根のむし歯


むし歯が進行して歯の根の部分(歯肉の中の歯)までむし歯になった状態です。
基本的にむし歯治療は残っている歯の量により
長持ちするかどうかが決まります。

この状態になるとむし歯を除去した上で
残る歯の量が少なくなっており治療しても
被せ物が外れたり、歯が割れたりのトラブルを引き起こす可能性が高いので
抜歯を選択せざるを得ないことが多いです。

まとめ

むし歯治療はまずはしないのが何よりも大切です。
そのためには食生活の見直し、正しい知識の習得
正しい口腔ケア、歯科医院での管理が必要です。

もし治療になってしまった場合はできるだけ早く治療することが肝心です。
一般的に進行したむし歯は症状を伴いますが
症状と実際のむし歯の状態は必ずしもリンクしません。

まったく無症状でもすごく深いむし歯もありますし
神経をとった歯はそもそも症状がなかなかあらわれません。

レントゲンや肉眼(高倍率のルーペ使用)でのチェックなどで
歯科医院で定期的に管理してもらい、手遅れにならないうちに治療しましょうね。

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