歯科医療コラム

むし歯の原因と歯科医院で行う処置について

歯科ブログ

2023.09.10

こんにちは!
箕面市牧落で2023年12月開院のヨコヤマ歯科です!

今日はむし歯の原因とその対策についてお話しします。

むし歯になる三つの原因について

むし歯は
「細菌(むし歯菌)」「糖」「歯の質」
この三つのバランスで起きる病気です。

上の図を「カイスの輪」といいます。
これらの要素全てが揃ったときにむし歯は起こります。

それぞれ詳しくみていきましょう。

原因その①   むし歯菌

むし歯の原因菌のことをミュータンス菌といいます。
ミュータンス菌は歯垢(プラーク)となり、歯の表面に付き糖から酸を作り出します。
そのミュータンス菌が出した酸が歯の成分であるカルシウムやリンを溶かして
歯をもろく、スカスカにしてしまいます。

原因その②  糖質の存在

食べ物に含まれている糖、特に砂糖はミュータンス菌が酸を作る材料になってしまいます。甘い食べ物や飲み物を摂取する習慣があったり、食生活が不規則な方、間食の多い方
だらだら食べをしてしまう方は歯の表面が酸にさらされる時間が長くなってしまうので
注意が必要です。

原因その③  歯の質の低下

歯の質もむし歯のなりやすさを大きく左右します。
エナメル質形成不全歯や生えたての永久歯、乳歯などは歯の表面のエナメル質が未成熟なのでむし歯になりやすいです。
歯の質は遺伝的なものもありますが、カルシウムやリン、ビタミン類などをバランスよく食事から摂取することで強くすることも可能です。

むし歯にならないためにできること

カイスの輪の「むし歯菌」「糖質」「歯の質」
これらが同時にあるとむし歯は発症します。

なのでそれらの原因を潰していくことが大切です。

○ブラッシングや歯科医院でのPMTC(プロが行う歯のクリーニング)で口の中からむし歯菌を減らすこと

○だらだら間食をやめる、間食の回数を減らす。不規則な食生活を見直す。お口の中に糖(食べ物)がある時間を極力減らすことが大切です

○甘味食品の摂取を控えるもしくは果物などの繊維質のもの(歯にくっつきにくいもの)にするなど食生活の見直しを行う

○しっかり噛んで食事をする、食後はキシリトールガムを噛むことで唾液をしっかり出して、歯の質をつよくする(唾液には再石灰化作用といい歯を強くする特徴があります)

○寝る前の飲食は避ける(就寝中は唾液が出ないので)

○フッ素を上手に使うことで歯の質を強くする

他にもできることは沢山あります。

さいごに

むし歯になると歯を削って治療しなければなりません。
そしてあくまでもむし歯治療は削ったところを人工物で補う作業でしかありません。
もし仮に精度の高いセラミックを用いた治療を行っても天然の歯にはかないません。
当たり前のことですが、治療しないことが一番です。

またむし歯の治療は何回も行えません。
同じ歯の治療は平均で4回しか行えないといわれています
そして治療するたびに歯はどんどん弱く、状態も悪くなってきます。

むし歯の治療をしなくてもいいように日々の食事やケアの方法を見直してみましょう。

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