歯周病と全身の健康|糖尿病・心疾患との関係とは?について歯科衛生士が解説します!
歯科ブログ
2026.02.21
こんにちは、大阪府箕面市牧落オートバックス前のヨコヤマ歯科の衛生士の政倉です🌿
今回は歯周病(歯槽膿漏)とは?静かに進行する「沈黙の炎症」について解説します!
歯周病は、歯を支える歯肉や歯槽骨に炎症が起きる慢性の感染症です。プラーク(細菌の塊)が原因で、初期は出血や腫れ程度ですが、進行すると歯がぐらつき、最終的には歯を失ってしまうこともあります。日本では成人の多くが程度の差はあれ歯周病を抱えているとされ、「痛みが出にくい」ために気づかないまま進行することも少なくありません。
特に歯周病は痛みを感じにくく、患者さん自身が「気づかないうちに進行する」ケースが多いため、定期的な歯科検診と日々のセルフケアが極めて重要です。

目次
なぜ歯周病が全身の健康に影響するのか?
近年の研究では、歯周病が口腔内だけの問題ではなく、全身の健康にも大きく関わっていることが明らかになっています。
炎症と細菌の全身への波及
歯周病によって発生する炎症性物質や細菌が血液を通じて全身を巡ることで、慢性炎症が身体の他の部位にも影響を及ぼす可能性が指摘されています。血中のCRP(C反応性蛋白)やサイトカインなどの炎症マーカーが上昇し、全身的な炎症状態を引き起こすことが報告されています。
また、歯周病菌そのものが血流に入り込み、血管内皮に影響を与えることで、全身疾患のリスクファクターとして作用するという指摘もあります。
歯周病が関わる可能性のある全身疾患
🔹 糖尿病
歯周病があると、炎症性物質が血糖コントロールを悪化させ、インスリンの効きが低くなることがわかっています。逆に糖尿病があると歯周病の進行を促進する「双方向の関係」があります。
🔹 心血管疾患
複数の研究で、歯周病を持つ人は心臓病や動脈硬化のリスクが上昇する可能性が示されています。血中に流入した歯周病菌が血管内に入り込み、動脈硬化形成に関与するという報告もあります。
🔹 呼吸器疾患(誤嚥性肺炎)
高齢者に多い誤嚥性肺炎では、口腔内の細菌が誤って肺に入り込み炎症を引き起こすことが主な原因です。歯周病菌を含む口腔内細菌は、特に免疫機能が低下している人にとって重大なリスクとなります。
🔹 妊娠・出産への影響
歯周病がある妊婦では早産や低体重児出産のリスクが高まる可能性があり、炎症性メディエーターが胎盤に影響を及ぼすという知見もあります。
歯周病予防・改善のためにできること
✅ 正しいブラッシングとセルフケア
- 歯ブラシだけでなく、歯間ブラシ・フロスを併用する
- プラーク除去が不十分な部位には特に注意する
✅ 歯科医院での専門的クリーニング
歯石やバイオフィルムはセルフケアだけでは完全に除去できないことが多いため、6ヶ月〜3ヶ月ごとのプロフェッショナルクリーニングが推奨されます。
✅ 全身の健康管理との連携
糖尿病や心血管疾患を持つ患者さんは、歯周病治療を併せて行うことで全身状態の改善が期待できるというエビデンスもあります。
まとめ|歯周病予防は全身の健康を守る第一歩です
歯周病は単なる「歯ぐきの病気」ではなく、糖尿病や心疾患、呼吸器疾患、妊娠への影響など、全身の健康と深く関わることがわかっています。
お口の炎症を放置することは、体全体の慢性的な炎症を招く可能性があるのです。
だからこそ、日々のセルフケアと歯科医院での定期的なメンテナンスが重要になります。
ヨコヤマ歯科では、歯周ポケット検査や出血の有無などを数値で管理し、患者様一人ひとりに合わせた歯周病治療と予防プログラムを行っています。
その場限りのクリーニングではなく、「再発させない管理」を大切にしています。
また、全身疾患との関連も踏まえ、生活習慣や既往歴を考慮したカウンセリングを行い、お口から全身の健康を守るサポートをしています。
「歯ぐきが腫れている気がする」
「最近出血が気になる」
そんな小さなサインが、早期発見のチャンスです。
歯周病治療・予防をご検討の方は、ぜひ一度ヨコヤマ歯科へご相談ください。

