マタニティ歯科の重要性|妊婦さんと赤ちゃんの健康のための歯科受診

2025.06.22
こんにちは、箕面市牧落オートバックス前のヨコヤマ歯科の歯科衛生士の政倉です。
今回は妊婦さんの歯科受診のポイントやマタニティ歯科の重要性、赤ちゃんの健康につながる理由などを詳しく解説します。
妊娠中は、ホルモンバランスや生活習慣の変化から、口の中の環境も大きく変化します。特に、つわりによる嘔吐、唾液量の減少、ホルモンの影響などから、虫歯や歯周病、歯肉炎などのリスクが高まりやすくなります。そこで大切なのが、マタニティ歯科での定期検診・ケアです。
目次
なぜ妊婦さんにマタニティ歯科受診が重要なのか
妊娠中、女性の体内ではホルモンバランスが大きく変化します。例えば、エストロゲンやプロゲステロンの影響で歯肉が炎症を起こしやすくなるため、妊娠性歯肉炎や歯周炎となるリスクが高まります。
さらに、歯周病が進行した状態では、早産や低体重児出産のリスクも指摘されており、ママ自身だけでなく、赤ちゃんの健康への影響も考えられます。
そのため、妊娠中こそ定期的な歯科検診が重要となります。
マタニティ歯科で受けられる検診・ケア
マタニティ歯科では、妊婦さんの体調や週数、口腔状態に応じて、次のような検査・ケアが行われます。
- 歯や歯肉の状態のチェック:虫歯、歯肉炎、歯周病の検査
- 歯石やプラークの除去:口腔環境を清潔に保つ
- ブラッシング指導:つわり中でもできるケアのアドバイス
- 生活習慣・食生活の相談:赤ちゃんの歯の発育のためのアドバイス
※ 妊娠初期(4〜12週)はつわりなどで受診が難しいこともあるため、**安定期(16週〜27週)**の受診が推奨されます。
ママの口の健康が赤ちゃんへ影響する理由
妊婦さんの口腔内の細菌は、出産後の赤ちゃんへ伝播することがわかっています。例えば、ママが虫歯菌(ミュータンス菌)を多く保有していると、赤ちゃんの口へ菌が移行し、早期から虫歯リスクが高まります。
そのため、ママ自身の口のケアだけでなく、赤ちゃんの未来の健康のため、妊娠中からマタニティ歯科受診を心がけましょう。
妊娠中の歯科受診のタイミングとポイント
- 妊娠初期(〜12週):つわりがある時期。受診できるなら検診のみ推奨。
- 妊娠中期(16週〜27週):安定期となり、通常の歯科処置が可能。
- 妊娠後期(28週以降):お腹が大きく、長時間の姿勢がつらいことも。応急処置などがメインとなる。
※ 不安がある方は、事前に歯科医院へ相談し、体調・週数などを伝えた上で受診されると安心です。
マタニティ歯科受診でできる赤ちゃんの予防ケア
妊娠中のママ自身の口腔ケアだけでなく、赤ちゃんの健康なお口の発育へ向けたアドバイスも受けられます。
- 妊娠中からできる予防法:歯磨き、フッ素ケア、キシリトールの活用など
- 赤ちゃんの成長後のケア:歯が生えた後のケア方法、虫歯予防のポイント
ママ自身の健康管理だけでなく、赤ちゃんの未来の笑顔のための第一歩となります。
まとめ:
マタニティ歯科で家族の笑顔を守りましょう
マタニティ歯科の受診は、妊婦さん自身だけでなく、赤ちゃんの健康、さらには家族全体の口腔環境を守る大切なステップとなります。
早めの検診、予防ケア、そして生活習慣の改善で、ママと赤ちゃんの笑顔あふれる未来をつくりましょう。