歯科医療コラム

永久歯が生えてこないけど大丈夫なの?その原因と対応方法について徹底解説します。

歯科ブログ

2025.06.15

こんにちは、箕面市牧落オートバックス前のヨコヤマ歯科の歯科衛生士の横山です。
皆さんは「先天性欠損歯(せんてんせいけっそんし)」という言葉をご存じでしょうか?

通常、人間の永久歯は親知らずを除いて28本ありますが、そのうち何本かが生まれつき存在しないという状態のことを「先天性欠損歯」といいます。

最近では、学校検診や歯科医院でのレントゲン撮影により、子どもの頃にこの状態が発見されるケースが増えています。

今回は、「先天性欠損歯」について、その原因・リスク・対応方法などを詳しく解説します。

先天性欠損歯とは?

先天性欠損歯とは、生まれつき一部の永久歯が「歯胚(しはい)」という歯の芽の段階から存在しない状態のことを指します。

一般的に、下顎第二小臼歯や上顎側切歯などが欠損しやすい部位として知られています。

日本人では、約10人に1人が何らかの永久歯の先天性欠損を持っているといわれており、決して珍しいものではありません。

先天性欠損の原因

先天性欠損歯の明確な原因はまだ完全には解明されていませんが、以下のような要因が関与していると考えられています。

  • 遺伝的要因:家族にも同じような歯の欠損があるケースが多く、遺伝との関連が指摘されています。
  • 環境的要因:妊娠中の栄養状態や薬剤の影響など、胎児期の環境が影響する可能性もあります。

放置するとどうなる?

先天性欠損歯を放置すると、以下のような問題が生じることがあります。

  • かみ合わせや歯並びの乱れ:周囲の歯が傾いたり、隙間が広がったりします。
  • 審美的な問題:前歯の欠損は見た目の印象にも大きく影響します。
  • 永久歯が生えるスペース不足や過剰:乳歯が長期間残ることにより、生え変わりがうまくいかないことも。

先天性欠損歯の対応方法

年齢や欠損部位、周囲の歯の状態によって対処方法は異なりますが、以下のような治療が検討されます。

1. 乳歯の長期保存

欠損している永久歯の場所に乳歯が残っている場合、乳歯をできるだけ長く機能させる治療を行います。

2. 矯正治療

歯の間隔を調整して、見た目やかみ合わせを整える方法です。

将来的な補綴治療(インプラントやブリッジ)を見越してスペースを確保することもあります。

3. インプラント・ブリッジ・義歯

成長が止まった後に、欠損部に補綴治療を行います。

インプラントは骨の成長が完了してから行うのが一般的です。

まとめ|先天性欠損歯は早期発見・早期対応がカギ

「先天性欠損歯について」の理解を深めていただけましたか?

先天的な歯の欠損は、見た目だけでなく、かみ合わせや発音、顎の成長にも影響することがあります。

早期に歯科医院でレントゲン検査などを行い、適切な治療計画を立てることがとても重要です。

お子さまの永久歯が生えてこない、乳歯がなかなか抜けないなどの心配がある方は、ぜひ一度当院にご相談ください。

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