歯科医療コラム

歯医者さんへ行っていますか?🦷🪥~お口と体の健康の意外な関係🫁~

歯科ブログ

2025.06.09

こんにちは。箕面市牧落オートバックス前、ヨコヤマ歯科の保育士の岡本です🍀

「お口と病気の関係」と聞くと、意外に思われるかもしれません。

ですが、実はお口の中の環境は、体全体の健康に大きな影響を与えることがわかってきています。
特に注目されているのが、「歯周病」と全身疾患との関連です。

この記事では、歯周病が引き起こすリスクや、口腔ケアの重要性について、医学的な根拠をもとにわかりやすく解説します。

お口と全身の病気がつながっている理由

口の中には、常に数百種類の細菌が存在しています。通常は悪さをしないこれらの菌も、歯周病やむし歯でお口の環境が悪化すると、歯ぐきから血管に入り込み、全身を巡って炎症を引き起こす可能性があります。

この「炎症」が、さまざまな生活習慣病や慢性疾患と深く関わっているのです。

歯周病が関係すると言われる全身疾患

糖尿病との相互関係

歯周病と糖尿病は「双方向に悪影響を及ぼす関係」にあることが知られています。

糖尿病によって免疫力が低下すると歯周病が悪化し、逆に歯周病による炎症物質が血糖値のコントロールを妨げるため、糖尿病の症状が進行しやすくなります。

近年では、歯周病の治療によって糖尿病の数値が改善するというデータも報告されています。

心筋梗塞・脳梗塞などの循環器疾患

歯周病菌が血流に乗って心臓や脳の血管に到達すると、動脈硬化や血栓の原因となることがあります。

その結果、心筋梗塞や脳梗塞といった命に関わる病気のリスクが高まるとされています。

誤嚥性肺炎と高齢者のリスク

高齢者に多い「誤嚥性肺炎」も、お口の中の清掃不足と関係しています。

飲み込む力(嚥下機能)が弱まってくると、口の中の細菌が誤って気道に入ることがあり、それが肺で炎症を起こす原因になります。定期的な口腔ケアは、肺炎の予防にも直結するのです。

妊娠中のトラブルにも

妊婦さんが重度の歯周病にかかっていると、早産や低体重児出産のリスクが高まるという報告もあります。

妊娠中はホルモンバランスの変化で歯ぐきが炎症を起こしやすくなるため、妊娠前〜妊娠中の歯科受診がとても大切です。

歯周病のサインとチェックポイント

以下のような症状がある方は、歯周病の可能性があります:

  • 歯ぐきが赤く腫れている
  • 歯みがき時に出血する
  • 口臭が強くなった
  • 歯がグラグラする、浮いたような感覚がある
  • 歯ぐきが下がってきた

自覚症状が少ないまま進行することも多いため、「大丈夫」と思っていても定期的な検診が欠かせません。

今日からできる口腔ケア習慣

お口と全身の健康を守るために、以下のことを意識してみましょう:

  • 毎日の丁寧なブラッシング(できれば1日2回以上)
  • デンタルフロスや歯間ブラシの併用
  • 就寝前の口腔ケアを念入りに
  • 定期的な歯科検診(最低でも年2回)
  • 専門的なクリーニング(PMTC)を受ける

また、高齢者や妊婦さんは体調や生活環境に応じたケアの工夫が必要です。歯科医師や歯科衛生士と相談しながら進めましょう。

まとめ|お口の健康を守ることが、未来の体を守る

「お口と病気の関係」は、今や医療界でも常識となりつつあります。

歯周病を甘く見て放置することが、糖尿病や心臓病など命に関わる病気のリスクを高めることにもつながるのです。

お口の健康は、全身の健康の入口です。

日々のセルフケアと定期的な歯科受診で、いつまでも健やかな毎日を送りましょう。

お口の中気になる方は、ヨコヤマ歯科へお気軽にご相談ください!

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