歯科医療コラム

歯科医師が教える「ワンタフトブラシの効果的な使い方」🪥磨き残しゼロを目指すケア習慣

歯科ブログ

2025.05.05

こんにちは。箕面市牧落オートバックス前、ヨコヤマ歯科の保育士の岡本です🍀

「毎日歯を磨いているのに、虫歯や歯周病になってしまう…」 そんなお悩みを抱えている方はいませんか?
その原因の多くは、“磨き残し”にあります。

歯ブラシだけでは届きにくい細かい部分の汚れを落とすために、当院がおすすめしているのが「ワンタフトブラシ」です。

今回は、ワンタフトブラシの特徴や効果、そして正しい使い方まで、歯科医師の視点から詳しくご紹介します。


ワンタフトブラシとは?

ワンタフトブラシとは、筆先のように小さく束ねられた毛先が特徴の歯ブラシです。
通常の歯ブラシでは届きにくい細かな部分や、歯と歯ぐきの境目、奥歯の後ろ側などの“磨き残しゾーン”に最適な補助清掃用具です。


ワンタフトブラシが効果を発揮する場所

以下のような部分は、特にワンタフトブラシの出番です

  • 奥歯の後ろ(第三大臼歯、親知らずの周囲)

  • 歯と歯ぐきの境目

  • 歯並びが重なっている部分

  • 矯正装置のまわり(ブラケット周囲など)

  • インプラントやブリッジの周囲

  • 抜けた歯の隣の“孤立歯”

こうした部分は、通常の歯ブラシだけでは汚れを取り切れないことが多く、放置するとプラークがたまり、虫歯や歯周病の原因になってしまいます。


ワンタフトブラシの効果的な使い方

正しい使い方を身につけることで、ワンタフトブラシの効果を最大限に活かせます。

鉛筆持ちで優しく握る

ペングリップで軽く持ち、力を入れすぎずに使用しましょう。力を入れすぎると歯ぐきを傷つける恐れがあります。

歯と歯ぐきの境目に沿って動かす

毛先を45度の角度で歯と歯ぐきの境目に当て、小刻みに動かします。プラークがたまりやすい部分を丁寧にケアします。

狭いすき間には毛先を差し込むように

歯並びが重なっている部分には、毛先をスッと差し込み、細かく動かして清掃します。

時間をかけずに効率よく

すべての歯に使う必要はありません。磨き残しが出やすい「ポイント」だけに数十秒使うだけで、全体の清掃効果はぐんと上がります。


ワンタフトブラシの選び方

市販のワンタフトブラシには、毛の硬さヘッドの形状に違いがあります。ご自身に合ったタイプを選ぶためには、歯科医院でのアドバイスを受けることがおすすめです。矯正中やインプラント治療中の方は、特に専用のタイプを選ぶことで効果が高まります。


毎日のケアに“+1本”で歯の寿命が延びる

ワンタフトブラシは、毎日の歯磨きに「+1本」加えるだけで、磨き残しを防ぎ、虫歯や歯周病の予防につながるとても頼れるアイテムです。

「ちょっと面倒くさそう」と感じるかもしれませんが、たった数十秒で将来の歯の健康が大きく変わると考えると、非常にコストパフォーマンスの高いケア方法です。


当院でも使い方を丁寧にレクチャーしています

当院では、患者さま一人ひとりのお口の状態に合わせて、ワンタフトブラシの使い方を歯科衛生士が実演しながら丁寧にご説明しています。

「どんな場所に使えばいいのかわからない」
「うまく当てられているか不安」
という方は、ぜひお気軽にご相談ください。


まとめ

  • ワンタフトブラシは、磨き残しやすい部分をケアする“ピンポイント清掃”の強い味方

  • 毎日の歯ブラシに+αで、虫歯・歯周病予防に効果的

  • 正しい使い方を知ることで、効果が大きく変わる

  • 自分に合ったブラシ選びと使い方は歯科医院でアドバイスを受けるのがおすすめ

歯ブラシだけでは届かない“死角”をワンタフトブラシでカバーして、健康な歯を長く保ちましょう。

当院では、ワンタフトの使い方などもアドバイス、指導をしております。

また、気になる方はお気軽にご相談ください。

 

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