歯科医療コラム

赤ちゃんがコップを使えるようになるのはいつから?スパウトやストローマグってどうなの?

歯科ブログ

2025.04.06

こんにちは。箕面市牧落オートバックス前のヨコヤマ歯科、歯科衛生士/口腔機能支援士の中田です🌿

 

いきなりですが、赤ちゃんが成長していくなかで、「そろそろ哺乳瓶を卒業させたい」「コップ飲みに移行したい」と考えるママ・パパは多いのではないでしょうか。

その移行期に使われるのが、スパウトやストローマグといったアイテムです。

ですが、実際「いつからコップを使えるの?」「スパウトやストローって使わせるべき?」「歯や口の発達に影響は?」といった疑問もよく耳にします。

今回は、歯科の視点も交えながら、赤ちゃんのコップ練習について詳しく解説します。

 

コップを使えるようになるのはいつ頃?

赤ちゃんがコップを使えるようになるのは、だいたい生後6〜9か月頃からが目安です。

この頃になると、首がすわり、座位も安定してくるため、スプーンやコップなどの道具を使った「飲む・食べる」練習がしやすくなってきます。

とはいえ、最初から上手に飲める赤ちゃんはいません。こぼしたりむせたりしながら、徐々に覚えていくものです。大切なのは、「焦らず」「無理なく」「楽しく」取り組むことです。

スパウトやストローマグは使うべき?

哺乳瓶からいきなりコップに切り替えるのが難しい場合、スパウトやストローマグは便利なアイテムです。ただし、それぞれにメリットと注意点があります。

スパウトとは?

スパウトは、哺乳瓶とコップの中間のような形状で、乳首よりは硬いけれどストローよりは太く、傾けると中身が出てくる仕組みです。

メリット:

・持ち運びに便利

・こぼれにくい

・哺乳瓶からの移行がスムーズ

注意点:

・吸う力を使うため、コップ飲みの練習にはなりにくい

・長期間の使用は、口周りの発達に影響する可能性も

ストローマグとは?

ストローマグは、ストローで吸って飲む練習用のマグカップです。1歳前後から使用する赤ちゃんが多く見られます。

メリット:

・外出時にも使いやすい

・自分で飲む力がつく

注意点(歯科的観点):

・ストローの長期使用により、「口呼吸」や「舌の位置異常」など、口腔機能の発達に影響を及ぼすこともあります

・吸う力が強くなりすぎると、口の周囲筋のバランスが崩れることも

歯科医の視点から見る「コップ飲み」のメリット

コップ飲みは、赤ちゃんの口腔機能の発達にとても重要です。

特に、以下のような点がポイントになります:

・唇をしっかり閉じる力がつく

・舌や頬の筋肉がバランスよく発達する

・呼吸と飲み込みの連携がスムーズになる

・将来的な発音や歯並びにも良い影響がある

そのため、スパウトやストローマグはあくまでも「一時的なサポート」として使い、できるだけ早めにコップに慣れていくことが望ましいとされています。

おうちでできるコップ飲み練習のコツ

・最初は少量から始める(少しだけお水やお茶)

・持ちやすいサイズのプラスチック製コップを用意

・大人が目の前でコップ飲みを見せてあげる

・うまくできなくても怒らず、たくさん褒める

お風呂の時間やお食事の後など、リラックスした時間にチャレンジすると成功しやすいです。

まとめ

赤ちゃんがコップを使えるようになる時期は、一人ひとり違います。

スパウトやストローマグを上手に活用しながらも、最終的には「コップで飲めるようになる」ことをゴールにしましょう。

小さなことの食事の仕方や飲み込み方は、将来の歯並びやかみ合わせなどにとても大きな影響を与えます。

ヨコヤマ歯科では口腔機能支援士(お口の機能を育てる専門家)が授乳や離乳食、食育など歯の健康だけでなく小さなお子さんが健やかに育つサポートまでさせていたできます。

不安なこと気になることがございましたら是非当院にご相談ください。

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