赤ちゃんのむし歯の原因は??予防法、対策も含めて歯科医が徹底解説!!
2024.07.14
こんにちは。
箕面市牧落オートバックス前ヨコヤマ歯科の歯科助手の榎本と申します😌!
虫歯は細菌によって起こる病気
虫歯は「虫歯菌(ミュータンス菌)」の感染によっておこります。生まれたばかりの赤ちゃんのお口には「虫歯菌」は存在しませんが、家族や周りの人の唾液を介して赤ちゃんに感染してしまいます。
また水分補給のためのスポーツドリンクやジュースなどの甘い飲み物を飲ませることも虫歯の原因になってしまいます。
虫歯の進行
- 糖分摂取: 糖分を含む食品や飲料の摂取が虫歯の最初のステップです。
- 酸の生成: ミュータンス菌が糖分を消費し、乳酸を含む酸を生成します。
- 脱灰: 生成された酸が歯のエナメル質を溶かし、ミネラルが失われます。
- 虫歯の進行: 脱灰が進むと、歯の内部構造が傷つき、虫歯が形成されます。
乳歯の特徴と役割
個人差はありますが生後6か月頃から乳歯が生えはじめ、2~3歳までに上下合わせて20本が生えそろいます。
乳歯も永久歯と同じように、食べ物を噛むことが第一の役割です。
しっかり噛むことで、発育に必要な栄養分を吸収することが出来ます。
また噛むことであごの発育の手助けになるので、将来の歯並びや顔の形にも影響してきます。
言葉を正しく発音するうえでも、乳歯の役割は大きいのです。さらにもう一つの大切な役割が、永久歯が正しく生えるための案内役であることです。
永久歯が生える時の目印にもなります。
乳歯の生え方と磨き方
◎0~6か月 歯が生える準備期です。
授乳後の口の中は、唾液がきれいにしてくれます。
生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中は、自分の身を守るためにとても鋭敏です。
スキンシップの一環で口の周りや歯ぐきを触ってあげたりし、歯磨きの準備をしましょう。
◎6か月~9か月 歯が生えはじめます。
この時期になると離乳食が始まります。歯ブラシを見せると手にして口にくわえることがあります。自分で口に入れてその感触を確かめ慣れていくのです。唾液の分泌も盛んなので離乳食後は湯冷ましを飲ませたり、ガーゼ磨きで十分です。
◎1歳ころ〜 前歯上下4本が生えます。
1歳ころになると、上下4本ずつ前歯が生えそろいます。そのころから仕上げ磨きを始めます。
最初は歯にそっと歯ブラシを当てて、シャカシャカと数回こすっておしまい。
仕上げ磨きは嫌がる前に短時間で終わらせ、終わったらたくさん褒めましょう。
◎1歳6か月ころ~ 奥歯が生えてきます。
1歳が過ぎて離乳が完了するころには、奥歯が生えはじめます。奥歯の噛む面の溝に汚れが溜まりやすく、虫歯になりやすくなります。歯磨きで磨く習慣がとても重要です。また家族みんなで楽しく磨くところを見せることで、自ら楽しく歯磨きを覚えていきます。うがいができるようになったころから、フッ素入りの歯磨き粉を利用しましょう。
さいごに
定期健診やフッ素塗布を受けましょう。
小さいころから定期的に歯医者に来院することにより、まず歯医者に対する恐怖心が少なくなります。
虫歯予防のため積極的にフッ素塗布を行いましょう!
歯科医院で受けるフッ素は高濃度なためより虫歯予防に繋がります。定期的に塗布してもらいましょう。
また、お子様に虫歯を移さないためにも、ご両親や育児をしている方の口腔ケアもとても重要となります。
まずは赤ちゃんのそばにいる周囲の人たちが、お口の中を清潔に保ち、ミュータンス菌を減らすことから始めましょう。
赤ちゃんの歯が虫歯のない健康なお口になるように、ぜひ参考にしてみてください。
歯のこと、お口のことで、少しでも気になることがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください♩