歯科医療コラム

虫歯の治療後に歯がしみるのはなぜ?

歯科ブログ

2024.05.15

こんにちは、箕面市牧落のヨコヤマ歯科です。

むし歯を治療したはずなのに、その後に歯がしみると不安になりますよね。
しかし、歯がしみているだけであれば様子をみるだけで問題ないケースもあります。

ただし中にはすぐに歯科医院に行くべきケースもあるので状況に応じて判断することが大切になります。

今回はむし歯治療の後に歯がしみる理由や対処法、歯科医院にいくべきケースをご紹介します。

むし歯治療後に歯がしみる理由

そもそもむし歯を治療したはずなのに、どうして歯がしみるのでしょうか?
以下にむし歯の治療の後に歯がしみる理由を紹介します。

神経が炎症を起こして感覚過敏になっている

まず虫歯を治療する際に、削った刺激により神経が炎症を起こしているケースです。
むし歯になった部分は感染源なので完全に除去が必要ですがむし歯の位置によっては
神経の近くを削るケースもあります。

そういった神経に近い部分の歯を削った場合、治療後に歯がしみやすい状態になることがあります。

ただし、この痛みは治療後の歯を体が守るためのものであり
二次象牙質(かさぶた)が形成されることで次第によくなります。

かさぶたのできるスピードは患者さんにより異なります。
かさぶたができるスピードが早い人は痛みが治るのがはやいですし
ゆっくりな方はしみる症状が長引くこともあります。

詰め物が歯の神経を圧迫している

次に治療した部分の詰め物が歯の神経を圧迫しているケースです。

むし歯を除去する際に神経が露出することがあり、その状態で詰め物をすると神経が露出した部分を圧迫しやすくなります。

また詰め物がの高さの調整がうまくいっておらず、噛み合わせが合っていないことで痛みが生じることもあります。

金属の詰め物により温度が伝わりやすい

最後に金属の詰め物から温度が伝わっているケースです。

むし歯の場所や進行度、強度が必要な奥歯のむし歯に金属の詰め物や被せ物を使いますが、金属は熱伝導性が高い為に詰め物を通して神経に熱さや冷たさが伝わりやすくなります。

神経は刺激に対して敏感なので温度により痛みやしみたような症状がでることがあります。

むし歯の治療後に歯がしみるのはいつまで?

むし歯の治療の後にしみるのは1から2週間から長い方で数ヶ月ほどです。

歯を削った刺激で体が形成する第二象牙質(かさぶた)ができるスピードにより

治療した後の症状が続く期間が変わってきます。

どういった場合に歯科医院に行くべき?

むし歯の治療後に歯がしみるのは大きなむし歯のケースなら自然なことですが
時間経過でよくなってこずに、時間経過ともに症状が強くなるケースは注意が必要です。

そのため、痛みの期間ではなく症状の変化に注目して、歯科医院に相談するかを検討してください。

場合によっては歯の神経を除去して痛みを鎮める必要もあります。

むし歯の治療後に歯がしみるときの対処法

むし歯の治療後に歯がしみるのは問題ないと頭でわかっていても、食べたり飲んだりするとしみたりすると心配になりますし、ストレスになると思います。

市販の痛み止めを服用する

市販の痛み止め(歯科で処方してもらってもOK)は有効です。

歯がしみるのが気になる場合は痛み止めを服用するのも一つの手です。

ただし、痛み止めを飲んでも効かないような強い自発痛(何もしなくてもずっと痛い)
がある場合は一度歯科医院を受診しましょう

血行がよくなる行動を避ける

炎症により、歯が染みている場合は血行が良くなることで痛みが増します。
そのため、激しい運動や長風呂、飲酒などの行為は避けていただいた方がよいです

熱い食べ物や冷たい食べ物を避ける

歯がしみるときは食べ物、飲み物の温度にも注意が必要です。

熱いものや冷たいものの温度刺激により、痛みやしみるのが発生しやすくなります。

またキャラメル、チョコレートなどの甘い食べ物や、梅干し、柑橘類などの酸味のあるものも強い刺激が加わりますので避けた方がよいでしょう。

まとめ

今回はむし歯治療を行なった後にしみる、痛むなどの症状が出る原因と出た場合の対策をお伝えしました。
むし歯の大きさや行なった治療により起こりうる症状は様々です。
治療後に症状だ出て心配の場合は治療を行なった歯科医院にご相談されるのが確実です。

 

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