歯科医療コラム

患者さんはどんな歯科医院を選べばいいのか?歯科医師が独断と偏見で解説

歯科ブログ

2024.01.24

こんにちは!
箕面市牧落のヨコヤマ歯科です。
いよいよ冬本番という気温で寒くなってきましたね。
寒くても息子(3歳)はとても元気で、極寒の中の公園遊びは修行のようでした。

本日は院長が独断と偏見で考えた
「いい歯科医院の選び方」についてお話しいたします。

しっかり検査して、説明がわかりやすい

来院される患者さんから、前の医院で

・歯医者に通ってるけど、どこの歯をどんな治療されてるのか分からない。
・痛くない歯を勝手に抜かれた
・勝手に削って銀歯を入れられた

こういったお話しはとてもよく聞きます。
実際に全く説明せずに治療をしたりすることは無いとは思うのですが
問題が起こってるのはおそらく

「患者さんに説明した」だけであって「患者さんに説明が伝わった」
のではないからだと思います。

なぜこういった治療が必要なのか、しっかりと説明するには
しっかりとした検査は不可欠です。

しっかりと検査して、しっかりと説明する
これはとても大事な事だと思います。

特に初めてその医院を受診する初診では
時間をしっかりととり、とりあえずの応急処置的な治療だけでなく
今後の治療の説明をしっかり行うことはとても大切な事です。

治療の選択肢が多い

歯科治療は沢山の治療の選択肢がありますし
一概に何が正解というものはありません。

担当の先生の考えで同じ患者さんでも治療のプランが異なることもあります。
その中で治療の選択肢が少ないとその選択肢の中で治療プランを組み立てる
ことになります。

まずは患者さんに様々な治療のプランや選択肢を準備できる
そこは医院選びの大きなポイントになると思います。

痛みや深い症状、不安への理解がある

歯医者はどうしても
「痛い」「怖い」「分からない」
など思われやすいところです。

いくら色んな治療の選択肢を提案してくれて、しっかりした説明をされても
痛そうや怖そう、費用がかかりそうで心配などなど。
不安な気持ちに寄り添ってくれないと
患者さんもなかなかこの医院に任せたいと思われないかなと思います。

歯科医院という場所ではもちろん
歯科医師と患者さんという立場ではありますが
色んな感情を理解して寄り添ってくれる医院がよいと思います。

滅菌、衛生管理がしっかりしている

新型コロナウィルスの蔓延によって、滅菌・衛生管理が大きく注目されるようになりました。 ここでは、良い歯医者の選び方で欠かせない滅菌・衛生管理についてお話しします。

どんな設備を導入しているかはもちろんですが、それよりも大切なのは、どのように利用しているのか、どの水準で衛生管理を行っているのか、という運用面です。

感染予防に対してどの程度重要と考えているのか、歯科医院の価値観が見えてくるのは「グローブ」の取り扱いです。グローブは、本来、医療器具や患者のお口だけを触るもので、例えばグローブをしたままカルテやiPad、口腔内写真を撮るためのカメラなどを触ることは一切許されません。それらを触る場合は、グローブを外して捨てて、素手で触り、また新しいグローブを装着する必要があります。

次に、タービン(歯をけずるための器具)です。
歯を削る処置は基本的には外科処置になりますので患者さん毎に滅菌して交換するのが望ましいです。

最後に、滅菌できないものをどのようにしているか、という観点です。 プラスチック製品などはガス滅菌器を除き、滅菌器による滅菌を行うことができないため、「高度な消毒」を行うか、「使い捨て」にします。「高度な消毒」というのは、たんぱく質を分離する薬液につけ、超音波洗浄機で洗浄し、また消毒薬液に30分以上浸すという煩雑な手順が必要になりますが、これらの手順を省いて、手洗いして終わりという歯科医院もあるようです。

スタッフの雰囲気

歯科医院は、院長を中心に歯科医師・歯科衛生士・歯科助手・受付などが協力してチーム医療を行なっています。

スタッフひとりひとりにとって、職場の環境が良くなければ、より良い環境を求めて転職してしまいます。従って、スタッフの入れ替わりが多い歯科医院には内部に問題があると考えられます。
スタッフは、医院の裏事情を全て知っています。

⚪︎保険点数を水増しして請求していたり
⚪︎院長がお金のことしか考えてない
⚪︎人柄に問題があったり
⚪︎治療の技術が低いなど

様々な現実を目の当たりにしています。
患者さんには隠せても、スタッフには一切隠すことはできないのです。

一方、院長が医療者として尊敬できて、人柄がよく、スタッフを大切にしている歯科医院では、スタッフはそう簡単に辞めません。
そういう歯科医院では、スタッフ自身はもちろんのこと、その家族・友人に至るまで、みんなその歯科医院にかかっています。逆に、スタッフが自分の歯科医院で治療を受けたくないと考えているような歯科医院には、かからない方が良いと考えられます。

まとめ

あくまで独断と偏見で考えた
「いい歯科医院」の基準になります。
色んな歯科医院がありますし、色んな考え方があると思います。
歯科医院選びはとても大切です。
みなさんの歯科医院選びの参考になればと思います。

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