歯科医療コラム

神経を抜いた歯の寿命について

歯科ブログ

2024.11.17

こんにちは。
大阪箕面市牧落オートバックス前にあるヨコヤマ歯科、歯科助手の榎本です。

あなたのお口に神経を抜いた歯ありますか?

神経を抜いた歯の寿命についてご存じですか?

歯科治療において、虫歯や外傷が原因で歯の神経を抜く治療(根管治療)をする場合があります。この治療は、歯の中の神経や血管がある「歯髄」を取り除き、歯の痛みや炎症を解消するために行われます。しかし、神経を抜いた歯の寿命について不安を抱く患者さんも多いでしょう。今回は、神経を抜いた歯の寿命について詳しく解説し、長持ちさせるためのポイントをお伝えします。

神経を抜いた歯が弱くなる理由

神経を抜いた歯は、一般的に「寿命が短くなる」と言われることがあります。その理由を理解するためには、歯の構造と治療後の影響を知ることが大切です。

 歯の栄養供給が断たれる

歯髄は歯の中で栄養や水分を供給し、歯を内側から保護しています。神経を抜くことで、歯は栄養供給を失い、徐々に脆くなります。これは木が枯れて乾燥し、もろくなるのと似ています。

 歯が割れやすくなる

神経を抜いた歯は、健康な歯に比べて弾力性が低下します。その結果、強い噛む力や衝撃に耐えられず、割れやすくなる可能性があります。

二次感染のリスク

治療後、適切に管理されていない場合、細菌が再侵入し、感染が再発するリスクがあります。この場合、歯を抜かなければならないこともあります。

神経を抜いた歯の寿命は?

神経を抜いた歯の寿命は一概に言えませんが、適切な治療とケアを行うことで、長期間持たせることが可能です。ある調査では、神経を抜いた歯の約90%が5年以上機能し続けるとされています。また、10年以上持つケースも珍しくありません。ただし、以下の要因が寿命に影響を与えます。

治療の質

根管治療が正確かつ完全に行われた場合、歯の寿命は延びます。一方で、治療が不完全な場合、感染や合併症が発生しやすくなります。

被せ物の適合性

神経を抜いた歯は強度が低下しているため、適切なクラウン(被せ物)で補強することが重要です。歯にぴったり合った被せ物を装着することで、歯が割れるリスクを軽減できます。

口腔ケアの習慣

日常的な歯磨きや定期的な歯科検診を怠らなければ、神経を抜いた歯でも健康を保てます。逆に、ケア不足だと寿命が短くなります。

神経を抜いた歯を長持ちさせるためのポイント

神経を抜いた歯でも、しっかりとしたケアを行えば、長期間使用することが可能です。以下のポイントを押さえておきましょう。

定期的に歯科検診を受ける

歯科医師による定期的なチェックは、神経を抜いた歯の状態を把握する上で欠かせません。問題が早期に見つかれば、早めの対処が可能です。

適切なブラッシングとフロス

毎日の歯磨きはもちろん、デンタルフロスや歯間ブラシを使って隙間の汚れも取り除きましょう。特に神経を抜いた歯周辺は、感染予防のために清潔を保つことが重要です。

噛み合わせに注意

硬い食べ物や粘着性の高い食べ物を避け、歯に過度な負担をかけないようにしましょう。また、噛み合わせに問題がある場合は、歯科医師に相談して調整してもらうことをおすすめします。

フッ素を活用する

フッ素配合の歯磨き粉を使用することで、神経を抜いた歯の表面を強化できます。

まとめ

神経を抜いた歯の寿命は、治療の質、被せ物、日常のケア次第で大きく変わります。適切に管理すれば10年以上持つことも可能ですが、放置すると早期に寿命を迎えることがあります。歯科医師の指導を受けながら、神経を抜いた歯を大切にケアしましょう。

一番大切なのはできる限り神経を抜かなくていいようにお口の中を管理することです。
神経を抜く必要がある歯、神経を抜いてしまった歯も適切な治療を行えば十分長持ちさせることは可能です。
定期的な歯科受診でしっかりチェックしてお口の健康管理を行っていきましょう。

ヨコヤマ歯科ではできる限り精度の高い歯科治療を丁寧な説明とともにご提供いたします。
ご自身の歯を大切に管理していきたい方、今のお口に不安をかかえてる方は是非当院にご相談ください。

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