歯科医療コラム

歯の役割って知ってますか?

歯科ブログ

2024.11.11

こんにちは!箕面市牧落のヨコヤマ歯科の歯科衛生士の小川です。

歯磨きを丁寧にする、歯科医院での定期検診を受けるなど、みなさん歯を大切にされていると思います。
しかし、歯の役割について考えたことがある人は少ないのではないでしょうか。

本日は歯の本数と役割について詳しく解説します。

歯の本数

永久歯(大人の歯)は何本あるかご存知ですか?

永久歯は28本、親知らずを含めると32本あります。ちなみに、乳歯(子どもの歯)は全部で20本です。
個人差はありますが、6歳〜13歳ごろに乳歯から永久歯への生えかわりがあります。

出典:公益財団法人ライオン歯科衛生研究所

 

歯の役割

歯は大きくわけて3種類あり、それぞれの役割があります。

切歯

切歯は、大きくて平べったく、根は円形で食べ物を噛み切る働きをします。最も正面にあり隣り合った一対の歯を「中切歯」、その両隣にあるのが「側切歯」です。

中切歯は発音の際にも重要な役割を担います。

側切歯は退化しやすい傾向が見られ、円錐歯や矮小歯など小さな歯となることがあります。

 

犬歯

犬歯は食べ物を切り裂く役割を担う歯です。先が鋭く尖っているのが特長で、顎の動きの基本になります。

歯の中で最も長く、他の歯に比べて歯根の先端は顎の骨に深く埋め込まれています。

 

臼歯

切歯や犬歯とは違い、臼歯は食べ物をすり潰して細かくするという役割があります。
大きく小臼歯と大臼歯に分けられます。

〈小臼歯〉

小臼歯から切歯や犬歯に見られない尖った咬頭が見られ、咬頭は頬側と舌側に1つずつあります。

「第一小臼歯」と「第二小臼歯」があり、上顎の第一小臼歯は、下顎の固定も担います。
第二小臼歯は、噛み合わせを安定させる役割を担う歯でもあります。

 

〈大臼歯〉

大臼歯は永久歯の中で最も大きく、食べ物を噛み砕く際に重要な歯で、噛む力が最も強い歯でもあります。

大臼歯は3種類あり、「第一大臼歯」は上顎・下顎ともに6~7歳頃に生えることから、「6歳臼歯」とも言われます。上顎が12~13歳、下顎が11~13歳頃に生えてくる「第二大臼歯」は、「12歳臼歯」とも呼ばれます。

親知らずとして有名な「第三大臼歯」は、一般的に17歳頃から生えてくる方が多いですが、生える時期や生え方、形に個人差があります。奥で磨きにくいため、虫歯や歯周病になりやすく、親知らずが虫歯や歯周病になることで健康な手前の歯に悪影響を与えてしまったり、隣の歯を横から押している状態で、隣の歯を押して歯並びが悪くなったりする可能性もあるため早めに抜くことがおすすめです。

 

まとめ

歯は親知らずを除いて、28本あります。1本くらい失っても良いわけではなく、それぞれに役割があり、食べる・話すなど日常生活を快適に送るために大切な存在です。歯を失うと他の歯に負担がかかり、全体のバランスが崩れてしまいます。

歯を失わないために、丁寧な歯磨きを心掛け、定期的に歯科検診を受けて、歯を大切にしていきましょう!

 

 

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