歯科医療コラム

抜歯した後に痛みがずっと治らない。もしかしてそれドライソケットかも。

歯科ブログ

2024.09.01

「抜歯後した後もずっと痛みが続いている」
「抜歯後一週間くらいしてから痛みがどんどん強くなった」

このような方はドライソケットかもしれません。

抜歯後の痛みが引かない場合、どれだけ痛みが続くのか不安になりますよね。

この記事では、ドライソケットについてご紹介します。

抜歯後の痛みの軽減に繋がるきっかけになると思うので、ぜひご一読ください。

 

ドライソケットとは

ドライソケットとは、抜歯後の穴に血餅と呼ばれる血のゼリーのようなものができず
露出した骨に炎症が起こることを言います。

通常、抜歯後は日を重ねる毎に痛みは軽減されますが、一週間以上痛みが引かず、むしろ痛みがましている場合は
ドライソケットが疑われます。

骨が露出した状態のため、常に痛みを感じるのに加え、ちょっとした刺激でも強い痛みを感じます。

下の親知らずの抜歯の際になる方が多く、5人に1人くらいの確率で発症します。

ドライソケットを発症すると強い痛みを感じ、数週間、数ヶ月痛みが続くこともあります。

 

ドライソケットになる原因と対策

 

ドライソケットは抜歯をした際に一定の確率で発生しますが、ドライソケットを引き起こしやすい要因としては、以下の三つが考えられます。

 

うがいのしすぎ
、喫煙
、血行がよくなる行為です。それぞれ詳しく見ていきましょう。

①うがいのしすぎ

抜歯後、血の味が気になるかたらといって、沢山うがいをしてしまうと、傷を覆っている血餅がうがいによって流されてしまい傷口が露出してしまい、ドライソケットの原因になります。

抜歯後のうがいは最小限に留めるようにしましょう。

 

②喫煙

喫煙をすると、血行が著しく悪くなり傷口の治癒が遅れてしまうので、抜歯後の喫煙は控えるようにしましょう。

 

③血行がよくなる行為

血行がよくなる行為も、ドライソケットの原因になります。

抜歯後に血行が良くなる行為をしてしまうと、血がかたまりづらくなってしまい、血餅が作れません。

血行がよくなる行為としては運動や飲酒、長風呂などが挙げられます。

抜歯当日は、血行が良くなる行為を控えるようにしましょう。

 

抜歯後痛みが取れない場合には歯科医院でみてもらいましょう

 

抜歯後、痛みがおさまらない場合には、我慢をせず歯科医院へ行きみてもらいましょう。

基本的にドライソケットと診断された場合は傷口に軟膏を塗布した上で、投薬することで様子をみることが多いです。
以前は麻酔して再度抜歯した部位を刺激させて出血させて再度かさぶたができるのを促すこともされていましたが
処置自体に強い痛みを伴うことや術後も強い痛みを伴うために今はあまり一般的ではありません。

 

まとめ

この記事では、抜歯後の痛みの原因であるドライソケットについてご紹介しました。

ドライソケットは露出した骨に直接、食べカスや汚れが入り込むので、かなりの激痛を伴います。

またドライソケットになってしまった場合
基本的には日にち薬でお薬で痛みをおさえながら経過をみることしかできないのが現状です。

誰もが激痛が続くのは避けたいはずですので下記の行動にはくれぐれも気をつけましょう。

・うがいのしすぎ
・喫煙
・血行がよくなる行為(飲酒、過度な運動、長時間の入浴)

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