歯科医療コラム

小児歯科で行うシーラントについて

歯科ブログ

2024.02.28

こんにちは!
箕面市牧落オートバックス前のヨコヤマ歯科です。
いよいよ2月も終わり、3月突入ですね。
当院には3月と4月に一人ずつ衛生士さんが加入します!

春の訪れとともにどんどん医院がパワーアップしていくのを
今からとても楽しみにしています。

当院にはお子さんも多くいらっしゃるのですが
その中でよくご質問いただくシーラントについてお話しします。

「小児歯科でシーラントを行なって欲しいけど、どのような処置なのだろう。」
「そもそもシーラントってなんだろう」

このような疑問にお答えします。

シーラントとは

シーラントとはむし歯になりやすい奥歯の溝を埋めることでむし歯を防ぐ予防処置です

6歳前後になると永久歯の奥歯が生えてくるので
シーラントをおすすめされることが多いです。

また歯科医院によっては乳歯の奥歯に対しても行うこともあります。

同じ予防処置にあたるフッ素は
歯の表面に対して薬を塗り、歯の質を強化することを目的にしていますが
シーラントは磨きにくい奥歯の溝を埋めて汚れが溜まらないようにして
むし歯を予防します。

シーラントの術式

①歯の清掃

汚れが残っていると歯とシーラントがしっかりとくっつかないため
あらかじめシーラントを行う部分の汚れをしっかりと落とします

②ボンディング剤を歯に塗布

エアーで歯を乾燥させ、シーラントを行う部分にボンディング剤という接着剤を塗ります。

※一般的にはこのタイミングでエッチングという
歯の表面を凸凹にする酸っぱいお薬を塗るのですが
お子さんがなめるととてもすっぱく歯の表面荒れを引き起こすので
当院ではエッチングを使用しない薬剤をしようしています。

③シーラントを塗布

唾液が歯にかからないように注意しながら
エアーで表面を乾燥し、シーラント剤を流して光で固めます。

シーラントの注意点

シーラントは適切に行えれば予防処置としてしっかり効果がでます。
ただし注意点が何点かあります。

①むし歯には行えない

まずシーラントは健康な歯に行う予防治療です。
なのでむし歯の部分には行ってはいけません。

これから広がる可能性のあるようなむし歯がある場合に
シーラントしてしまうとむし歯の広がりが確認できなくなりますので
そういう歯には行いません。

②シーラントは外れることもある

シーラントやボンディング剤(歯とシーラントの接着剤)は水にとても弱い材料です。
治療の過程で口をとじてしまったりすると外れやすくなってしまいます。

まとめ

生えたばかりの歯はとてもむし歯のリスクが高いです
今後、お子さんの大切な歯をむし歯にさせないためにも
シーラントで歯を守ることをおすすめします。

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