朝起きると顎が痛いのは何で?原因と治療法について歯科衛生士が徹底解説します

2025.05.18
皆さんこんにちは🌿
箕面市牧落オートバックス前のヨコヤマ歯科、歯科衛生士の中田です。
朝起きると顎が痛い、顎がだるい感じがする。そんな経験はありませんか?
今回は朝起きると顎が痛い時の原因何なのか、またそういったときの治療方法について解説します。
目次
朝起きると顎が痛い原因とは?
朝起きたときに顎が痛む、または口が開きづらいと感じたことはありませんか?
その原因として考えられるのは以下のようなものがあります。
歯ぎしり・食いしばり(ブラキシズム)
睡眠中や日中に無意識に歯を強く噛みしめたり、こすり合わせたりする「歯ぎしり」や「食いしばり」。
これらは顎の筋肉や関節に大きな負担をかけ、筋肉痛や顎の痛みを引き起こします。
症状のチェックポイント
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朝起きたときに顎が疲れている、痛む
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歯のすり減りやひび割れが見られる
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頬の内側に噛み跡がある
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日中も無意識に歯を噛みしめていることがある
顎関節症(非復位性顎関節円板障害)
顎関節症は、顎の関節部分にある「関節円板」がズレることで、痛みや音が発生する疾患です。
特に「カクン」と音が鳴る症状が特徴的です。
症状のチェックポイント
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口を開けるとカクンと音がする
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口を大きく開けにくい
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顎周りに痛みがある
朝起きたときに顎が痛い場合の対処法
日常生活でできるセルフケア
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歯を噛みしめないよう意識する
上下の歯は通常、わずかに隙間がある状態が理想です。日中に噛みしめている癖がある方は、意識して歯を離すようにしましょう。
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顎周りのマッサージをする
顎やこめかみの筋肉を優しくマッサージすることで、筋肉の緊張をほぐします。
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ストレスケアを行う
ストレスが原因で食いしばりが悪化することも多いため、リラックスできる環境を整えましょう。
歯科医院での治療法
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スプリント療法(マウスピース)
夜間にマウスピースを装着し、歯や顎への負担を軽減します。
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顎関節症治療
顎関節症が原因の場合、関節の負担を減らすための治療を行います。
歯科医院への受診が必要な場合
以下の症状がある場合は、早めに歯科医院で診察を受けましょう。
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朝起きたときの顎の痛みが続く
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口の開閉時に異音がする
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歯のすり減りや欠けが気になる
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頬の内側に繰り返し噛み跡ができる
顎関節症や歯ぎしりは、放置すると症状が悪化し、顎の動きが制限されることもあります。
適切な治療を受け、早めの対策を心がけましょう。
まとめ
「朝起きると顎が痛い」と感じる方は、歯ぎしりや食いしばり、顎関節症が原因かもしれません。
セルフケアを意識するとともに、症状が続く場合には歯科医院を受診し、専門的な診察を受けることをおすすめします。
早めの治療が、快適な毎日を取り戻すための第一歩です。